志進2016.04

民進党が結党
参議院選挙へ向けてまい進

2016/04/20

ダブル選挙も念頭に態勢を整える

3月27日、結党の理念を「自由、共生、未来への責任」とする民進党が誕生した。これにより、民主党は20年の歴史に幕を降ろした。連合は1999年に民主党を基軸とする方針を打ち出し、情報労連も、その方針を踏まえながら政治対応を行ってきた。連合中央執行委員会は、民進党との今後の対応について、4月中旬に合意形成を図ることになっているが、少なくとも、参議院議員選挙まで100日もなく、今は、「石橋みちひろ」をはじめとする12名の連合推薦候補の必勝に向け、まい進するよりほかはない。

解釈改憲や労働関連法の改悪などについて、民意を無視し強行してきた自公政権のやりたい放題に歯止めをかけなければいけない。そして、立憲政治を守るため憲法改正を阻止する必要がある。池上彰氏が著書『超訳 日本国憲法』の前文の中で「衆参同時選挙は与党に有利とされています。ここでもし解散に踏み切ったら……」と警鐘を鳴らすとおり、ダブル選挙を念頭に態勢を整えておくことが求められる。

国民と語り国民とともに進む政党に

しかし、結党直後の世論調査における民進党への期待値は25%程度と低水準にある。離合集散を繰り返し、党内ガバナンスが欠如していると指摘されてきた民主党の印象を拭えないのか手厳しい反応である。民進党結党大会に招かれた脳科学者の茂木健一郎氏は、真の政権交代可能な勢力として、民進党の躍進に期待を寄せるとともに「アルファ碁がなぜあそこまで強くなっていくのか。それは、1戦1戦反省を繰り返すからだ。これまでのことを大いに反省して強くなってほしい」と場内の笑いを誘いながら、叱咤激励していた。

その前段で、代表に選出された岡田代表もこれまでの反省を口にするとともに、「自分のことだけではなく、地域の人々、子どもたちのことをもっと考え、国民と素直に語り、国民とともに進む。これが民進党である」と語った。生意気なことを言わせていただくが、民進党の議員一人ひとりが、代表の言葉を体現しなくてはならない。来賓として参加したSEALDs創設メンバーの奥田愛基氏も「国民の政治離れとよく言われるが、政治家が国民から離れているんだ」と語っている。

引用が多くなったついでにもう一人。昨年、日本ラグビーの歴史を大きく塗り替えた日本代表前ヘッドコーチのエディ・ジョーンズ氏が退任会見の際に「あつれきが想像力を生む」と述べた。当初、意見を言わなかった選手たちが変化を求め、次第に議論するようになり、チームとして結束したそうだ。代表と側近の個人プレーに映る自民党に対峙するために、個々のパワーを組織としての力に変えることが、民進党に必要なことではないか。ちなみに、今期からジョーンズ氏が指揮を執るイングランド代表は先月、欧州6カ国によるリーグ戦で13年ぶりの全勝優勝を遂げている。

柴田 謙司 情報労連中央本部書記長
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