ビストロパパレシピ2024.08-09
改めて、食材一つで
パッとごはんを作る豚の照り焼き
2024/08/19
今まで、私は複数の食材、肉と野菜を組み合わせて、一品で献立が完結するような料理をよく作っていた。そんな料理を作るのが楽しくて、家族にも喜ばれていた。しかし、最近になって、もっと食材一つで簡単に作る料理が、改めていいなと思うようになった。
それは、家族が喜んだし、自分も作れる料理だと感じられるところでもあった。ある日、夕食を作る時間がなくおなかも減っている中、冷蔵庫を開けると、一袋のもやしがあった。このもやしを使って、簡単にごまあえを作ることにした。もやしをゆでてすりごまとしょうゆであえるだけの料理である。
ほんの数分で完成したもやしのごまあえ。家族も、そのシンプルな味わいに驚き、喜んで食べてくれた。トマトも同様に、切ってすりごまとしょうゆであえるだけの簡単な胡麻あえにしてみた。こちらもまた、トマトの新鮮な風味が引き立ち、皆が喜ぶ一品となった。
食材一つで作る料理ってシンプルでいいな。その日から、好んで作るようになった。時短にもなるし、素材本来の味を楽しむこともできる。特に、同じ野菜を無駄にすることなく使い切るにはもってこいだ。何の料理を作るかも、目の前の一つの食材を、どう調理するかを考えればいいので献立を考えるのも楽でいい。
肉もシンプルに作ることで、野菜との食べ合わせも楽しめる。例えば、豚ロースで一品作ってみよう。照り焼き味がいいだろう。脂身に切れ目を入れて米粉を振って焼いて調味料加えて煮るだけ。特に脂の部分の照り焼きが絶品。
大人から子どもまで大人気の照り焼き味は、肉から魚までどんな料理にも合う。同じ調理法で、違う部位や鶏、ブリなどの魚など、食材1つで、おいしく仕上がるのもいい。献立に迷ったら食材一つで作ってみよう。
調理時間
20分
材料(3枚分)
- 豚ロース(3枚)
- 白ねぎ(1本)
- 米粉(大さじ1)
- 米油(大さじ1)
- てんさい糖(大さじ2)
- 酒(大さじ2)
- しょうゆ(大さじ2)
作り方
- 豚肉の脂身に包丁で切れ目を入れる。米粉を全体にまぶす。白ねぎはぶつ切り。
- フライパンに油を入れ、ねぎを入れて火にかける。焼き色が付いてきたら肉3枚を入れて並べる。強めの中火で焼きながら焼き色が付いたら裏返し、てんさい糖を肉に回しかける。酒、しょうゆを順に回しかけたらふたをして中火で2分ほど蒸し焼き。
- ふたを取って肉を裏返し、タレをスプーンですくって肉にかけタレにとろみが出てきて肉に火が通ったらでき上がり。
- ビストロパパのワンポイント・アドバイス
- 家族の笑顔は、簡単な料理から生まれる。
滝村 雅晴 (たきむら まさはる)
パパ料理研究家。株式会社ビストロパパ代表取締役。大正大学客員教授。男性の家事参画や共食の普及・啓発を行う。令和6年度消費者支援功労者表彰ベスト消費者パートナー章受賞。労働組合向け、食材セット付きオンライン料理教室の運営サービスが人気。いっしょに作る料理動画をYouTube「ビストロパパCHANNEL」で配信中。「きょうの料理」「3分クッキング」等出演。