渋谷龍一のドラゴンノート2026.06

【第8編】振り返りとまとめ〜「次々世代作戦」をどうする?〜第6編の振り返り・子ども

2026/06/15

メンバーシップ型雇用のカイシャをにらんだ後は、もう一度家族の話に戻ります。確かに稼ぎ手としてのパートナーはしんどい。だからと言って、パートナーと心が離れ、家族がカイシャに、日本のキホンにからめとられるのは嫌でしょう。

だから愛情をもってパートナー育てに進むべきですが、母親になりたい、というあなたは、その途中で子育ての大切さも見えてくるはずです。現世代の風景を変えるだけでなく、社会的に将来のパートナー育てを担い、次世代、その次の世代で日本を変える「次々世代作戦」に貢献できます。

自分の子どもなのに社会的に? 日本のキホンが大問題なのに? そうです。将来の社会のためにみんなで取り組む必要があります。まずはわが家でパートナーとともに。働き続けること、勉強を続けること、あえて現在の社会からほどほどに距離をとること、の子育て3原則を忘れないでください。

男の子、女の子をどう育てます? ジェンダーバイアス満々の日本で繰り返されるセクハラ、性の献上、DV、虐待、性暴力、痴漢、盗撮、ストーカー殺人などを、すべて加害者の特殊事例として片付けますか。それとも、個人のことを社会とつなげて考えますか。被害者に責任をなすり付けて、日本のキホンに疑念が向かないよう、そう考えることをやめるよう同調圧力がかかっていませんか。

いろいろな立場の人がいて、一体どういう扱いを受けているか。自己責任というフィクションではなく、誰もが誰かに頼ることで生きてきた現実を知り、他人を差別しない社会を想像できます。

それは、まるでアリバイづくりのように、ジェンダー平等や多様性と声高に叫ぶ「口先解決」とは違います。

そんなのキレイ事だって? 仕事が忙しくて、できることしかできない? あなたにそう言わせるんだから、周回遅れの日本社会は本当に手ごわいですね。

渋谷 龍一 (しぶや りゅういち) 労働ジャーナリスト
主著に『女性活躍不可能社会ニッポン 原点は丸子警報器主婦パート事件にあった!』(旬報社)、「万博の労働者が危ない—エキスポ1970で何が起きたのか」『労働法律旬報』(2024.10.25)など。
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