石橋みちひろは
こんな人自治体議員とタッグを組んで保育士の処遇改善
地域の声をレスポンス早く国会に伝える
レスポンスの早さ
竹井ようこ東京都議会議員は、小平市議会議員だった昨年春、市内の私立保育所で働く複数の非正規雇用の保育士から相談を受けていた。コロナ禍で休業になったり、稼働が少なくなったりした保育所で、非正規雇用の保育士に休業手当が支払われていなかったり、減額されたりしているという相談だった。
国は、保育所に非常勤の人件費も含めて通常通りの公定価格分を支給し、臨時休業する場合であっても、通常の賃金を支払うよう通達を出していた。現場ではこれが守られていないという声だった。
「調べてみたら、通常の賃金分は施設にわたっているはずでした。小平市にも問い合わせましたが、市だけでは解決が難しい課題だと判断し、石橋議員に相談することにしました」
竹井議員は早速、石橋議員に連絡を取り、小平市に来てもらい、保育士の皆さんと直接対話する機会を設けた。オンラインでの対話会もセッティングした。「石橋さんは、レスポンスが早くてすごく頼りになる」と竹井議員は話す。
すぐに国会質問に反映
保育士の皆さんの話を聞いた石橋議員は国会でこの問題をすぐに取り上げた。2020年6月2日の厚生労働委員会で石橋議員はこう訴えた。
「大臣、私はこの週末、当事者の保育士の方々と直截な対話会を持たせていただきました。皆さん、非常勤、非正規の保育士さんたちです。払われていないそうです。払われていても6割とか、減額された手当しか払われてない。これ、おかしな話だと思いますが、内閣府、こういう実態自体把握をされているのか。常勤、非常勤分け隔てなく、皆さんしっかりちゃんと給与払っていただかなきゃ困ると。であれば、ちゃんとそれ、指導徹底してください」
石橋議員は、政府から「非正規の方々に対しても適切に人件費を支払っていただくように指導していきたい」などの答弁を引き出した。その後、保育士の皆さんは労働組合のサポートを受けながら、使用者と交渉するなどした。その結果、相談した保育士の皆さんに100%の休業手当が支払われることになった。
「石橋議員が政府答弁を引き出してくれたことが大きかった。保育士の皆さんは、石橋さんがちゃんと話を聞いてくれ、すぐに動いてくれたことに、大げさではなく感動していました。困ったときには助けになってくれる。自分たちの声が国会議員を通じてダイレクトに国に届くと実感してもらえたと思います」と竹井議員は振り返る。
このほかの問題でも石橋議員と連携しながら、国の施策が自治体でどのように運用されているのかなどについて意見交換している。
自治体議員との連携
地域に組織内議員がいることは、組合員の暮らしに良い影響を及ぼす。例えば、今回の保育士の話にしても、小平市だけの話ではない。一つの地域の実態を取り上げることで他の自治体に良い影響を与えることができる。「国会議員と連携する姿を見てもらえれば、地域で議員を立てる意義を感じてもらえるはず」と竹井議員は話す。
石橋議員の人柄について竹井議員は「同い年ということもあって、石橋さんはとても相談しやすいし、話しやすい。裏表がなく、誰にでも同じように接してくれる。そういうところが素晴らしい」と話す。
「ICTや労働問題に精通し、加えて、福祉の目線をもって活動できる。こうした議員の存在はとても貴重です。自治体議員をしていると社会的弱者からの相談が多い。石橋さんはそれを肌感覚でわかっている。これからも社会的に弱い立場の人の状況を理解しつつ政策立案をしてほしい」と強調する。
国会議員と自治体議員の強力なタッグが私たちの暮らしを支えている。そのネットワークを維持するためにも、石橋議員はなくてはならない存在だ。