【第8編】振り返りとまとめ〜「次々世代作戦」をどうする?〜お母さんになりた
かったあなたへ

労働者と生活者の像から類推して労働社会を見通してきました。その途中で、コロナ禍に見舞われ、目立たなくされてきた女性の苦境が「シーセッション」であらわになったので、ドラゴンノートの内容が間違いではないと痛感しました。
第8編の冒頭で、丸子警報器事件原告団の女性たちが勇敢に挑戦して手に入れた「ライフゾーン」の話をしました。あなたのライフゾーンはどうします? 「日本のキホン」は強大です。諦めて「家族幻想主義」に身を任すのも一案ですが、道連れにされますよ。
あなたらしく生きるスペースをつくらねばなりません。働き続けて当事者として職場に身を置く、将来のためにしっかり勉強する、社会から一定の距離を取る、の子育て3原則は全部やれそうですか。
すべては「日本のキホン」と地続きだと教えました。メンバーシップ型雇用のM型とF型、税制度、社会保障制度、「労働者の宿命(時間ドロボウと買いたたき)」暮らし方改革、子育てやパートナー育て、性教育と性暴力、非婚・離婚・卒婚などが全部つながっています。
「見取り図」が見えるのなら、どこから切断し、入れ替えていくかです。パートナーや子どもたちも救いましょう。たぶん一番期待せざるを得ない労組というツールをどう使いますか(パートナー育てと同様にクミダン育てが課されますが)。
将来は待つものではなく、つくるものです。あなたらしい人生のスタートを切ることが「次々世代作戦」の第1歩です。一生懸命育てた子どもたちと、同じ思いで育てられた子どもたちが出会うのを見てみたくないですか。
100回連載、10年間にわたり機会を与えてくださった編集部の対馬洋平さんに感謝いたします。どのコンテンツもすばらしいのですが、とりわけ滝村雅晴さんと常見陽平さんのコラムを毎回楽しく拝見していました。お先に失礼して、『情報労連リポート』を卒業いたします。(完)
主著に『女性活躍不可能社会ニッポン 原点は丸子警報器主婦パート事件にあった!』(旬報社)、「万博の労働者が危ない—エキスポ1970で何が起きたのか」『労働法律旬報』(2024.10.25)など。
![情報労連[情報産業労働組合連合会]](/common/images/logo_ictj.png)

