ビストロパパレシピ2017.11
味付けは鶏だしと 塩、しょうゆだけで絶品スープ鶏だしスープ
2017/11/14
料理研究家の土井善晴先生は、著書「一汁一菜でよいという提案」(グラフィック社)で、日常の食事は、ご飯と具だくさんのみそ汁で十分だと言われている。具が多いから、おかずにもなり、スープにもなる。
汁物が食卓に出てきたら、一口飲もう。温かい汁には、作ってくれた人の気持ちが詰まっている。冷めないうちに一口飲んで、おいしさを味わう。口とのども潤い、その後の食事もしやすくなる。箸もぬれることで、おかずやごはんを取りやすくしてくれる。
健康面でもメリットが多い。食事の最初に汁物を飲むことで、胃にも優しく、食べ過ぎも防いでくれる。また、汁物を飲むと直接的に体が温まる。さらに、ゴボウ、ニンジン、レンコン、大根など、土の下にできる野菜は体が温まりやすい。特にショウガは効果的だ。少量すりおろして入れるだけで風味もよくなり、体も温まる。
洋食メニューの時に、わが家でパパっと作っているのが「鶏だしスープ」。鶏肉を一口サイズに切って水から煮込み、出た鶏だしをベースに作るスープだ。体があったまるおいしい汁物ができる。鶏肉は、もも肉、むね肉、ささみ、手羽などどれでもいい。野菜は、冷蔵庫の中にあったものを切って一緒に煮るだけ。キャベツ、レタス、トマト、ニンジン、きゅうり、ピーマン、玉ネギ、ナスなど、本当になんでもOKだ。味付けは、塩としょうゆだけで十分。「●●の素」を入れる必要はない。できれば、だし昆布は1枚入れたい。カット昆布でいいので、汁物料理の常備品としてストックしておこう。
スープをさらに、まろやかにするには、溶き卵を回しかける。あっという間に卵スープに早変わり。
今年の冬は、献立に一汁加えて健康生活を送ろう。
材料(4~5人分)
- 鶏もも肉 (1/2枚~)
- 大根 (10センチ)
- ニンジン (1/4本)
- シメジ (1/4パック)
- ニラ (1/2束)
- 卵 (1個)
- ミニトマト (6個)
- 水 (1リットル~)
- だし昆布 (1枚)
- 酒 (50cc)
- A
- 塩 (小さじ1/2)
- 薄口しょうゆ (大さじ1~) ※しょうゆでもOK
- 粗挽きこしょう (少々)
作り方
- 大根は拍子木切り、ニンジンは斜め切りして千切り。ニラは1センチぐらいに切る。シメジは、石づきを切る。ミニトマトは4等分。卵は割り溶く。鶏肉は1~2センチ角に切る。
- 鍋に水と昆布だし、酒、鶏、大根、ニンジンを入れて火にかける。シメジ、ミニトマト、ニラを加えて煮込み、火が通ったらAを加えて味を調え、卵を回しかけ、しばらく待ってから混ぜてでき上がり。
アト辛おとな味:粗挽きこしょう
子手伝い:ミニトマトのへたを取る
子手伝い:ミニトマトのへたを取る
- ビストロパパのワンポイント・アドバイス
- 汁物を作ると、冷蔵庫の野菜もきれいに片付く。
滝村 雅晴 (たきむら まさはる)
パパ料理研究家。株式会社ビストロパパ代表取締役。大正大学客員教授。男性の家事参画や共食の普及・啓発を行う。令和6年度消費者支援功労者表彰ベスト消費者パートナー章受賞。労働組合向け、食材セット付きオンライン料理教室の運営サービスが人気。いっしょに作る料理動画をYouTube「ビストロパパCHANNEL」で配信中。「きょうの料理」「3分クッキング」等出演。