ビストロパパレシピ2024.12
お家で再現
居酒屋メニュー紅しょうが入り鶏皮ぽん酢
2024/12/16
居酒屋での一品といえば「鶏皮ぽん酢」。あのさっぱりとした味わいと、かむたびに広がる鶏皮のうまみがたまらない。居酒屋に通っていた頃、時折メニューにあると必ず注文してしまう定番中の定番だった。しかし、外食の機会が減り、お酒も飲まなくなった。そんな生活を送るうちに、鶏皮ぽん酢を食べる機会も自然と少なくなった。
ある日スーパーで、鶏皮だけがパック詰めされているのを見つけた。鶏皮ぽん酢作ってみようかな。ふと思い立ちパックを手にとる。居酒屋の味を家で再現することで、料理好きなる。
作り方は簡単。鶏皮をことこと煮込んで冷水で洗って薄く刻み、ぽん酢とあえるだけ。ここで野菜や薬味を加えるとさらにおいしくなる。例えば紅しょうがとあえると、さっぱりとした酸味と鮮やかな色合いが加わり、一段と食欲をそそる仕上がりになる。
この料理の良いところは、材料費がお手頃な点だ。鶏皮は比較的安価で手に入るため、週末のちょっとしたぜいたくにもぴったりだ。
作りながらふと思い出した。鶏皮ぽん酢といえば、お酒との相性が抜群だ。ビールに合わせてもいいが、冷酒でいただくのもまた一興。しかし、今はお酒を飲まない。では、何と一緒に楽しむべきか。白ごはんと合わせてみると、微妙な相性。かといって、これだけをおかずにするのも物足りない気がする。
答えはまだ出ていない。それでも、鶏皮ぽん酢が好きであることに変わりはない。家で再現したあの味は、居酒屋の思い出を蘇らせてくれる。次に作るときは、何か新しいペアリングを試してみよう。料理は、そうした試行錯誤を楽しめる家事なのだ。
調理時間
15分
材料(4人分)
- 鶏皮(300g)
- 玉ねぎ(1/2個)*130〜150g程度
- 紅しょうが(大さじ3)
- 小ねぎ(4〜5本)
- ぽん酢(大さじ2)
- 水(適量)
- 酒(大さじ2〜)
作り方
- 鶏皮を水と酒の入った鍋に入れて火にかけ沸騰させて、ゆで上がったら水気を絞って千切りにする。
- 玉ねぎはスライサーで薄切りにして水に漬ける。水気を絞る。紅しょうがはみじん切り。小ねぎは小口切り。
- ボウルに1と2を入れてあえ、ぽん酢を加えて混ぜてでき上がり。
アト辛おとな味:七味
子手伝い:あえる
子手伝い:あえる
- ビストロパパのワンポイント・アドバイス
- 外食メニューを再現して料理好きになろう。
滝村 雅晴 (たきむら まさはる)
パパ料理研究家。株式会社ビストロパパ代表取締役。大正大学客員教授。男性の家事参画や共食の普及・啓発を行う。令和6年度消費者支援功労者表彰ベスト消費者パートナー章受賞。労働組合向け、食材セット付きオンライン料理教室の運営サービスが人気。いっしょに作る料理動画をYouTube「ビストロパパCHANNEL」で配信中。「きょうの料理」「3分クッキング」等出演。