ビストロパパレシピ2025.08-09

コッペパンの変身揚げパン

2025/08/18

揚げパンのフォルムがいとおしい。

パン屋で見かけると、つい足を止めてしまう。こんがりと揚がった表面にまぶされた砂糖。買って帰ったら家族が喜ぶだろうな。そんなことを思わせる魅力があるパンだ。

揚げ物はだいたいおいしい。そうだ。あの揚げパン、家でも簡単に作れるぞ。作ってみよう。

定番の揚げパンには、コッペパンが使われている。あの素朴なパンを油で揚げ、砂糖をまぶして、きな粉をかければ、もう完成なのではないか。そう思って、まずは材料探しから始めた。ところが、意外にコッペパンが売られていない。

ようやく見つけたそれは、小麦粉、パン酵母、砂糖、食塩だけの、実にぼく好みだった。これなら理想の揚げパンができる。さっそく購入。

揚げ油は、少量でいい。フライパンの底が隠れる程度の油を熱し、パンを入れる。少しずつ香ばしい香りが上がってくる。焦がさないように注意。それさえ気を付ければ、もうほぼ完成だ。

揚げたてのパンを、砂糖ときな粉を混ぜた粉の上にダイブさせる。油と粉がなじみ、パンはどんどん「揚げパン」へと変わっていく。

包丁で切ると、ザクザクと音がする。パンとは思えないほど軽快な響き。ひとくち頰張ると、熱い。でも、この熱さがいい。これこそが、お家で揚げたての醍醐味だから。

世の中の食べものは、誰かが作っている。そして今は、その作り方も簡単に調べられる。となれば、自分で作らない理由はない。

食べたいものは、自分で作る。それが料理の楽しさであり、可能性なのだ。

調理時間

15分

材料(2本分)

  • コッペパン(2個)
  • 揚げ油(適量*米油使用)
  • A
    • 砂糖(てんさい糖使用)(適量)
    • きな粉(適量*少なくて良い)

作り方

  1. バットにAを入れて混ぜておく。
  2. フライパンに底が隠れるぐらいの量の油を入れて火にかけ180℃に加熱する。
  3. コッペパンをフライパンに入れ油で全体を揚げる。
  4. 全体にカリッとパンが揚がったら油を切ってバットに入れててんさい糖ときな粉を全体にまぶす。直接てんさい糖を振ってもいい。全体に絡んだらでき上がり。
子手伝い:揚げパンに砂糖、きな粉をまぶす
ビストロパパのワンポイント・アドバイス
おいしそうなコッペパンを探しに行こう。
滝村 雅晴 (たきむら まさはる) パパ料理研究家。株式会社ビストロパパ代表取締役。大正大学客員教授。男性の家事参画や共食の普及・啓発を行う。料理初心者がオンラインで学べるビストロパパの料理塾を開講。労働組合向け、食材セット付きオンライン料理教室の運営サービスが人気。いっしょに作る料理動画をYouTube「ビストロパパCHANNEL」で配信中。「きょうの料理」「3分クッキング」等出演。
ビストロパパレシピ
特集
トピックス
巻頭言
常見陽平のはたらく道
渋谷龍一のドラゴンノート
バックナンバー