連合 第19回定期大会
第64回定期全国大会(2025.7.31)以降、すべてのブロック支部大会を9月上旬までに開催し、全国単組、直加盟組合とともに新たな体制の下、運動・活動をスタートした。情報労連は、9月の中央執行委員会において、「2025年度活動の進め方」を確認し、向こう2年間の中期運動方針の実現に向けて、諸活動を展開している。
前号で「“情報労連らしい”産別運動の継承と環境の変化にチャレンジしていく」との決意を述べたが、そのためには、組織にとって、Mission(ミッション:使命・存在意義)、Vision(ビジョン:めざすべき具体的な将来像)が重要であることは論をまたない。そして、そのMission、Visionを果たすためには、Passion(パッション:熱意)をもった取り組みが欠かせない。情報労連に結集するすべての役職員とともに、Passionを持ち運動・活動を前に進めていく。
社会的価値ある連合運動へ
さて、連合は第19回定期大会(10月7〜8日)を開催し、「安心社会へ 果敢にアクション! 〜広げよう『理解・共感・参加』の輪〜」をスローガンとする「2026〜2027年度運動方針」を決定し、3期目となる芳野会長をトップとする新たな体制の下、連合ビジョンの実現に向けた運動をスタートさせた。
国内外ともに社会経済が大きな転換点にあるとの認識の下、連合運動の基軸に「労働組合としての社会的責任を踏まえ、社会のさまざまな不条理に対して声を上げ、すべての働く仲間の雇用と暮らしを守る行動を積み重ねていくことが重要である」と述べている。まさしく、連合ビジョン「働くことを軸とする安心社会─まもる・つなぐ・創り出す─」の実現に向けた、あらためての決意であると受け止めている。
私は、第64回定期全国大会、さらにはブロック支部大会のあいさつで、「情報労連の置かれた現状は、決して、生易しい状況にはない」と申し上げてきた。組織人員の減少や就労形態・ニーズ、産業・事業の構造転換、そして、世界的な社会・経済等の変化を踏まえれば、変化に果敢に挑戦し、その変化に対応をしていかなければならい。
そのためにも、単組運動、産別運動、そして連合運動がつながって、一体となり、労働組合の存在意義を高めなければならない。単組で解決し難い課題や実現し難い政策を産別運動へ、そして、連合運動につないでいく。その営みが、私たちがめざす組合員も家族も、そして「誰もが暮らしやすい社会の実現」につながり得るものと確信している。
現状の政治情勢や多岐にわたる内外の課題が山積する中、官民の産別組織が一体となって、これまで以上に社会的価値ある連合運動を推進していかなければならない。また、世界的に平和・人権、民主主義が危機に直面している現状において、連合の積極的な「発信」と「行動」が必要である。連合のリーダーシップのさらなる発揮を期待する。
情報労連は、連合を支える中核産別の一つとして、社会の不条理に対峙し、誠実に労働運動に取り組み、長年にわたり「社会的に価値ある労働運動」を積み重ねてきた。先達の労働運動の強化発展に向けた「Passion」をしっかり胸に刻み、仲間とともに連合運動に積極的にかかわっていく。