ビストロパパレシピ2025.04
大根一本
まるごと楽しむ大根の黒酢しょうゆ漬け
2025/04/14

春も大根がおいしい季節。冬に比べるとみずみずしく、甘みもあって、サラダにもぴったりの食材だ。でも、大根一本はなかなか使い切れない。そんなときこそ、この大根の黒酢しょうゆ漬けをマスターすれば、あっという間に消費できる一品を紹介する。
スーパーで大根を手に取ったら、まずは葉が立派なものを探そう。葉付きの大根は新鮮な証拠。すぐに刻んで炒めたり、みそ汁に入れたりして活用できる。
半分サイズで買うなら、首の部分を選ぶのがおすすめ。甘みが強く、みずみずしいので漬け物にもぴったり。
さて、作り方だが、この料理の魅力は、とにかく手軽なこと。大根をイチョウ切りにし、酢としょうゆ、砂糖で漬けるだけ。数時間で味がなじみ、小腹がすいたときにつまむのにちょうどいい。わが家のこだわりは、黒酢、さしみじょうゆ、テンサイ糖を同量混ぜ、鷹の爪を1本入れるレシピだ。
ついつい口に入れてしまってあっという間になくなるのがこの黒酢しょうゆ漬け。漬け汁も再利用しよう。そこに新しい大根を追加すればOK。調味料も少し足せば、またおいしく仕上がる。
実は、この漬け汁、ドレッシングとしても優秀。マヨネーズや市販のドレッシングと混ぜれば、サラダにもぴったり。最後の一滴まで使い切ることで、ムダなくおいしく楽しめる。
大根の皮も食べる主義。皮には栄養がたっぷり。むいて捨てるのはもったいない。そのまま漬ければ、時短にもなり、生ごみも出ない。エコでおいしい、大根まるごと活用レシピだ。
さあ、この漬け物をマスターすれば、大根一本買うのも怖くない。今日の買い物で、立派な春大根を探してみよう。
調理時間
10分
材料(3人分)
- 大根(10センチ〜*首のほう)
- A
- さしみじょうゆ(大さじ2*しょうゆでもOK)
- 黒酢(大さじ2*米酢、穀物酢でもOK)
- テンサイ糖(大さじ2*白砂糖、キビ砂糖でOK)
- 鷹の爪(1本*入れなくてもOK)
作り方
- 大根を皮ごと薄いいちょう切りに。
- 液が漏れない保存容器に1とAを入れ、ふたを締めて上下にひっくり返してなじませて冷蔵保存する。
- 翌日ぐらいに漬かった大根を食べる。
子手伝い:大根を洗う。 保存容器をシャカシャカふる。
- ビストロパパのワンポイント・アドバイス
- 「使い切れない」は思い込み。工夫があれば一本完食。

滝村 雅晴 (たきむら まさはる)
パパ料理研究家。株式会社ビストロパパ代表取締役。大正大学客員教授。男性の家事参画や共食の普及・啓発を行う。令和6年度消費者支援功労者表彰ベスト消費者パートナー章受賞。労働組合向け、食材セット付きオンライン料理教室の運営サービスが人気。いっしょに作る料理動画をYouTube「ビストロパパCHANNEL」で配信中。「きょうの料理」「3分クッキング」等出演。