ビストロパパレシピ2018.03
いつもの鍋が、 つけだれを変えて 激ウマに。タラちり鍋と、とろろ卵だれ
2018/03/15
冬の季節になると、野菜がたっぷり食べられ、すぐに作ることができる鍋料理がおすすめ。今年は天候により、野菜の生育が悪く農家さんの苦労がうかがえる。だから、わが家では、できるだけいつも通り野菜を買うようにしている。
先日、白菜を買おうと地元野菜コーナーに行くと、1/4カットの白菜の芯がスカスカだった。これは、発育が悪いなと思い、仕入れ担当の若い男性に尋ねたところ、芯が詰まっているほうが甘くておいしい、隣の野菜コーナーの白菜がおすすめだと正直に教えてくれた。ありがとうとお礼を言いながらも、自分の販売している白菜をすすめることなく、その時に一番状態のいい白菜を紹介してくれたことに感動。「お兄さん、商売上手だね」と伝えて、地元の大根を購入した。こういう姿勢やサービスが、ファンを増やし、リピーターにつながるのだと感じた出来事だった。おかげで、この日は、おいしい白菜と大根で鍋を食べることができた。
その時に、いつもの定番鍋を、劇的においしく食べる、つけだれ「とろろ卵だれ」レシピにたどり着いたので紹介したい。
始めは、定番のポン酢で食べていたが、これに生卵を混ぜて食べると、おいしいことに気付く。その後、めんつゆを少し加えるようになり、ついに山芋のすりおろしを足すことで、究極のつけだれが完成した。しかも手に入りやすい食材と調味料で。このつけだれにハマってから、鍋を作る機会が増えた。また、うどんとの相性がよく、子どもも喜ぶ。
そして、このつけだれ、もう一ついいことが。山芋を食べると、かゆくなる方でも大丈夫なのだ。ポン酢に含まれる酢が、山芋のかゆみ成分を抑えてくれるので、かゆくならない。
間もなく春だが、三寒四温で寒い日も続く。鍋を食べながら家族で温まってほしい。
材料(3人分)
- タラ (3きれ)
- 白菜 (1/4カット)
- 大根 (10センチ)
- シイタケ (4枚)
- しらたき (1袋)
- 絹豆腐 (1丁)
- 白ネギ (1本)
- 冷凍うどん (2玉)
- A
- 水 (1500cc~)
- 酒 (100cc~)
- だし昆布 (2枚)
- B (1人分)
- 卵 (1個)
- ポン酢 (大さじ2~)
- めんつゆ (大さじ1/2~)
- 山芋すりおろし (適量)
作り方
- 白菜ざく切り。大根拍子木切り。シイタケ2等分。白ネギ斜め切り。豆腐はやっこに切る。しらたきは下ゆでしハサミで切る。タラはぶつ切り。
- 鍋にAを入れ1の具を入れてふたをして煮込む。煮えばなを食べる。
- Bを合わせてたれを作る。冷凍うどんは水洗いしてほぐして鍋に入れる。
アト辛おとな味:ゆずこしょう
子手伝い:うどん洗う・卵割る
子手伝い:うどん洗う・卵割る
- ビストロパパのワンポイント・アドバイス
- つけだれを変えると飽きずに鍋が食べられ、野菜の栄養も取れる。
滝村 雅晴 (たきむら まさはる)
パパ料理研究家。株式会社ビストロパパ代表取締役。大正大学客員教授。男性の家事参画や共食の普及・啓発を行う。令和6年度消費者支援功労者表彰ベスト消費者パートナー章受賞。労働組合向け、食材セット付きオンライン料理教室の運営サービスが人気。いっしょに作る料理動画をYouTube「ビストロパパCHANNEL」で配信中。「きょうの料理」「3分クッキング」等出演。