巻頭言2019.07

第25回参議院議員選挙

2019/07/12

最後の最後まで全組織一丸となった取り組みを

情報労連は、8月1日、第58回定期全国大会(基軸大会)を開催する。

“Dへのアプローチ”をキャッチフレーズとしたこの2年間の活動と成果は、次期『中期運動方針』へと引き継ぐこととなるが、振り返れば、一昨年秋の大義なき第48回衆議院議院選挙に始まり、亥年の選挙(第19回統一地方選挙と第25回参議院議員選挙)で終わるということで言えば、まさに政治に翻弄され苦悩した2年間であった。

第2次安倍政権の誕生(2012年12月)以降、自民党の“一強”を許し、その一方では野党の再編・分裂による“多弱”が固定化する状況の中で、さまざまな局面における産別・情報労連としてのスピーディーな判断と苦渋の決断が訴求されたことは言うまでもない。

第48回衆議院議員選挙では、当時の野党第一党であった民進党の分裂による混迷が続く状況下で、公示日直前に『立憲民主党』からの出馬を決断した「岡本あき子(宮城県1区)」や、『希望の党』(当時)の公認候補として選挙戦に臨んだ「田嶋要(千葉県1区)」と「山井和則(京都府6区)」をはじめとして、重点候補を含めた全国での戦いは、かつて経験したことのない厳しいものであった。

3人については、小選挙区での勝利は逃したものの、比例復活での当選を果たすとともに、その後の野党再編等が進む中で、現状においては、それぞれが置かれた立ち位置での役割を果たしているところであるが、結果、情報労連の組織内・準組織内・組織重点の国会議員(6人)の政党所属は、衆議院=田嶋要(無所属)・岡本あき子(立憲民主党)・山井和則(無所属予定)、参議院=吉川さおり(立憲民主党)、石橋通宏(立憲民主党)、森本真治(国民民主党)となっている。

これら野党分立の状況が、4月に実施された第19回統一地方選挙にも影響し、情報労連が擁立した33人の候補者(重点候補以上)も厳しい選挙戦を強いられたが、29人が当選を果たしたところであり、この難局にあって、候補者を支え、踏ん張っていただいた各加盟組合、そして、組合員・退職者の皆さんに御礼を申し上げたい。

そして、本誌到着時(大会目前)、情報労連は、第25回参議院議員選挙(7月21日の投開票)の必勝に向け、組織の総力を挙げた取り組みのただ中にある。

『吉川さおり(比例代表)の3選』『森本真治(広島県選挙区)の再選』なしに、情報労連運動の前進はないことをいま一度共有し、最後の最後まで全組織一丸となった取り組みを要請するものである。

信頼と共感を得る産別運動をめざして

8月に迎える第58回定期全国大会は、政治課題はもとより25万労連の達成や政策の立案・実践─等の『運動の重点』について、この間の取り組みをシッカリと総括した上で、向こう2年間の運動方針と新執行体制を決定する極めて重要な大会となる。

次期中期運動方針のキャッチフレーズは、“〜D そして未来へ〜”。

加盟組合の皆さんとともに、引き続き、信頼と共感を得る産別・情報労連の運動をめざし、まい進したい。

野田 三七生 (のだ みなお) 情報労連中央執行委員長
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