第50回衆議院選挙の
結果を受けて
10月27日投開票で第50回衆議院選挙が行われた。
結果は、改めて記述する必要もないが、与党・自民党は公示前議席を大幅に減らし、自公勢力で過半数割れとなった。一方、立憲民主党は、148議席を獲得し、大躍進した。国民民主党においても7から28議席と大きく伸ばすことができた。私たちが応援した立憲民主党と国民民主党の勝利に組織全体で喜び合いたい。
政権の枠組みがどう変わるのか。これまでの自公勢力に野党勢力が加わり政権維持となるのか、野党第一党の立憲民主党を中心に連立政権が発足するのか、パーシャル連合等も模索されており、今後の政権運営の行方が注目される。11月11日に特別国会が予定されており、首班指名選挙が行われる。本誌発行頃には、新たな政権の姿になっているだろう。
どちらが担うにしても難しい国会運営となるが、第2次安倍政権以降、「1強他弱」の政治が続き、与党自民党による多様な民意を無視した独善的な政策と強権的な政権運営から、山積する重要課題に対し、熟議を通じて合意形成を図りながら、国政が進められることを期待する。
躍進した立憲民主党には、自公勢力に対する有権者からの批判の一定の受け皿とはなったものの、政権を託すまでの選択肢とはなり得てはいないといえる。
自公に代わる政権の中心を担ってもらいたいが、準備が整っているとはいえない。拙速的な数合わせは避けるべきであり、どのような政権構想を抱き、安定的な連立をどのように具体化するのか、来夏に迫る参議院選挙をも視野に入れた構想力が必要だ。まずは国民民主党との結集を求める。その上で、両党が核となり、国民から支持される自民党とは違う政治の姿を示してもらいたい。
来夏の参院選へ向けて
情報労連は、今次選挙の戦略を「組織内候補の勝利を最大の目標に、重点候補およびすべての推薦候補の勝利をめざす」として、全国各地で行動を展開した。その結果、組織内候補「岡本あき子」(宮城1区)「たじま要(千葉1区)をはじめ、13人の重点候補中、「山井和則」(京都6区)を含む12人が見事選挙区で勝利するとともに、推薦・支持候補者全体で222人中、161人が当選した。
短期間の中で、準備から各行動など、加盟組合・ブロック支部・県協の役職員・組合員などの昼夜分かたぬご尽力のたまものであり、感謝申し上げる。
2024年度運動方針の「五つの運動の重点」における最大の取り組みとしている二つの国政選挙の一方の政治決戦に成果と結果を出すことができた。
来春開催する第55回中央委員会で、今回の選挙の取り組み総括を行うこととし、「組合員の投票権は行使されたのか」「どのような判断で投票先を決めたのか」「期待する政策は何か」などの動向を調査し、もう一つの国政選挙である来夏の参議院選挙の組織内「吉川さおり」、準組織内「森本しんじ」、推薦候補の必勝に向けた取り組みに生かしていくこととする。
私たちが求める勤労者・生活者・納税者の立場に立った政策の実現に向けて、その実行者となる「吉川さおり」「森本しんじ」を国政に送りたい。情報労連全体で共有し、勝利に向けて、すべての組織で取り組みを強化していこう。