中期運動方針の実現へ
第25回参議院議員選挙の結果を受けて
7月21日の投開票で実施された第25回参議院議員選挙。公示日(7月4日)以降も与党の圧倒的優勢が報じられ、選挙戦最終盤に至っても予断を許さない厳しい選挙情勢が続く中にあって、情報労連各構成組織の危機感をもった取り組みは、最大戦略とした吉川さおり(全国比例・組織内候補)の三選と、森本しんじ(広島県選挙区・準組織内候補)の再選を勝ち取った。
組合員はもとより、退職者・家族の皆さんを含め、ご支援をいただいたすべての皆さんに、改めて御礼を申し上げておきたい。
今次選挙の総括については、過日(8月1日)の第58回定期全国大会で追加議案として提起し、この間の取り組みや選挙結果を踏まえた課題等について共有したところであるが、とりわけ、組織力のバロメーターでもある比例候補者の獲得票が14万3472票(2016年比2万8014票減・2013年比2万3965票減)にとどまったことについては、詳細な分析が必要であり、大会以降、速やかに「投票動向調査」を実施し、その結果等については、各組織へフィードバックした上で、今後の組織強化に生かしていくこととしたい。
中期運動方針の実現へ
さて、その定期全国大会では、五つの重点課題を中心とする向こう2年間の中期運動方針についても決定した。
その五つとは、(1)「25万労連の達成」に向けた着実な活動の展開(2)ブロック支部体制構築による加盟組合活動の充実に向けた取り組みの強化(3)産別政策の進化と実現に向けた取り組み強化(4)政治活動の推進(5)産別・情報労連としての社会的役割のさらなる発揮──であるが、いずれの課題も一朝一夕に結論・結果の出る課題ではない。心一つに、粘り強く、諦めず、その具現化にまい進したい。
その上で、今次大会の最大のトピックであった「ソフトバンク労働組合(以下SB労組)」の情報労連への加盟(産別移行)について触れておきたい。
「第1号議案(新規加盟組合の承認)」の追加議案として提案した本件については、JR総連(6月3日)およびSB労組(7月13日)の定期大会の決定に基づくものである。
『日本テレコム労働組合(1989年結成)』を源流とし、30周年を迎えたSB労組は、今日までJR総連の一員として活動を展開してきた組織であるが、今日のデジタル革命やグローバル化による情報通信市場の劇的変化や、熾烈な競争環境の下での組合員の意識、情報通信政策への労働組合としての関与──等が背景となって、多岐にわたる組織的論議を積み重ねる中から「産別移行」を英断されたものである。
情報労連代議員の総意をもって、「SB労組(4507人)」の情報労連への加盟を承認・決定したところであり、心から歓迎したい。
「笑顔を結び 創ろう未来!」をスローガンとして掲げるSB労組のますますの発展を祈念するとともに、今後は、情報労連に集う『仲間』として、情報と課題を共有しつつ、ともに悩み、ともに苦労し、課題の解決をめざしたい。