ビストロパパレシピ2020.12
種から育てたビワの木2度目の花が咲くいなりずし
2020/12/14
ビワの種を8年前にまいた。いくつか芽が出て、そのうち1本がスクスクと育ち、今年実がなった。
昨年の11月ごろに、枝の先に新しい芽が伸びてきたと思ったらつぼみだった。次第に大きくなり、小さな白い花が咲いた。育てた植木鉢は直径24センチ、高さ23センチ。立派に育ったビワは次女の背丈ほどある150センチに。
ビワは11月に花が咲き、実がなるのが6月。半年以上かけて育つ果樹だ。11月という花が咲かない時季に開花するため鳥に食べられやすい。せっかく咲いた花に、毎日のように野鳥が集まり、花をつつく。花びらと鳥のふんがベランダに落ちている。大切に育てたいので、ミカンが入っていた網のネットを活用して花を守った。なんとかやり過ごし、今年初収穫。4個ほどなった実を食べた。しっかりビワの味がした。
小さい鉢植えに、毎日せっせと水と肥料をやっている。昨年、実がなったのも、液体肥料をやりだしたことで花が咲いたように思うから。おかげで、今年は二つの枝から花が咲きだした。
11月に咲く花は、鳥や虫たちにとって貴重な存在。昨年同様、どうやらわが家のビワの花が鳥たちに狙われているようだ。さて、今年も鳥対策をしようか。そう思ってネットでビワについて調べたところ、「他にあまり花のない時季であるため訪花昆虫が集まりやすく、自家受粉しやすい」と書かれている。なるほど、実がなるには受粉が必要。それをわが家は鳥が担ってくれていたのではないだろうか。花びらがなくなっても受粉できれば実はできる。今年は、何の対策もせずそのままにしておこう。
寒くなったベランダで、昨日作ったいなりずしを食べながら、来年どれだけ実がなるだろうと思いを巡らせた。
調理時間
30分
材料(3〜4人分)
- 油揚げ 大判(5枚)
- A
- 水(500CC)
- 薄口しょうゆ(大さじ1)
- てん菜糖(大さじ8)*砂糖でもOK
- だし昆布(1枚)
- あごだし袋(1袋)*もしくは、昆布とかつおでだしをとる
作り方
- 油揚げを水洗いして絞って半分に切る。鍋にAを入れ、火にかけ煮立ったら火を弱めて油揚げを並べ落としぶた(キッチンペーパーの真ん中を十字に切ってかぶせる)をして15分ほど弱火で煮込む。
- 温かい玄米ごはんにすし酢を加えて混ぜ、白ごまも加えて混ぜる。
- 1の油揚げを開いて2を詰めて閉じてでき上がり。
アト辛おとな味:七味
子手伝い:いっしょに包む
子手伝い:いっしょに包む
- ビストロパパのワンポイント・アドバイス
- 自然に身を任せれば、実がなる
滝村 雅晴 (たきむら まさはる)
パパ料理研究家。株式会社ビストロパパ代表取締役。大正大学客員教授。男性の家事参画や共食の普及・啓発を行う。令和6年度消費者支援功労者表彰ベスト消費者パートナー章受賞。労働組合向け、食材セット付きオンライン料理教室の運営サービスが人気。いっしょに作る料理動画をYouTube「ビストロパパCHANNEL」で配信中。「きょうの料理」「3分クッキング」等出演。