ビストロパパレシピ2018.12

おやじの会が作る、女子中文化祭の人気メニュー!?玉こんにゃく

2018/12/12

お祭り屋台で人気の二大食べ物といえば、たこ焼、焼きそば。男女ともに好きな屋台食ランキングで上位1位2位を占める。年末年始、初詣に出掛けた際、どちらかを食べる人も多いことだろう。私はおなかが減っていたら焼きそば。寒かったらたこ焼を買う派。

そんな屋台の中で、地味だけれどお手頃価格に釣られて買ってしまうのが「玉こんにゃく」。串に刺された熱々のこんにゃくを食べると、懐かしい気持ちになるのはなぜだろう。

今年、次女の中学校の文化祭で玉こんにゃくを大量に作った。おやじの会が担当する屋台のメニューだったからだ。大鍋でグツグツ煮込む玉こんにゃく。湯気とともに、玉こんにゃくの香りがキャンパスに漂う。おやじの会のメンバーが全力で、女子中学生に、玉こんにゃくを売り込む姿は、きっと生徒たちの記憶に残ったに違いない。

売り始めは小さな器に六つほどの玉こんにゃくを入れて販売していたのだが、いまいち売れ行きが伸びなかった。そこで屋台のように串にこんにゃくを刺して販売する方法に急きょ変更。すると見た目も良く売りやすくなり、終了時間を待たずに晴れて完売となった。串に刺したことで、片手で食べながら歩けることも良かったようだ。

女子も大好きな玉こんにゃくは、家でも手軽にできる。今回は屋台の味付けとは違うが、手軽ですぐに作れるレシピを紹介する。

袋入りの玉こんにゃくを買ってきたら、後は、みりんと、めんつゆ、だしのもとがあれば大丈夫。ポイントは、最初に玉こんにゃくを鍋で空いりすること。しっかり水分を飛ばして加熱することで、味が染みやすくなる。冷める時に味が染み込むので、時間がたつほど味わい深くなる。もっと食べたいのだが、お弁当用に残しておいてと言われているのでぐっと我慢するのであった。

調理時間

20分

材料(2〜3人分)

  • 玉こんにゃく(1袋 250g)
  • A
    • みりん(大さじ2)
    • めんつゆ(大さじ2 *2倍濃縮)
    • 昆布だしのもと(少々)

作り方

  1. 玉こんにゃくを水洗いして、鍋に入れる。火にかけて空いりし水分が飛んだらAを加えて弱めの中火で煮詰める。途中、かき混ぜながら煮て、水分が飛んだらでき上がり。
アト辛おとな味:黒七味・からし
子手伝い:調味料を入れる・鍋を振る
ビストロパパのワンポイント・アドバイス
玉こんにゃくの味は、空いりと冷ますことで決まる。
滝村 雅晴 (たきむら まさはる) パパ料理研究家。料理教室・研修(情報労連やNTT労組主催の料理教室も担当)の企画・講師、NHK「きょうの料理」の出演など、パパ料理の普及・啓蒙を行う。(株)ビストロパパ代表取締役。大正大学客員教授。内閣府食育推進会議専門委員。日本パパ料理教会会長パパ飯士。著書に『ママと子どもに作ってあげたい パパごはん』(マガジンハウス)、『パパ料理のススメ 父親よ大志を抱け』(赤ちゃんとママ社)。昨年度NHKラジオ第一「すっぴん!」毎週水曜日にダイアモンド☆ユカイさんとパパ料理紹介。
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