滝村 雅晴 (たきむら まさはる)
パパ料理研究家。労働組合向け、食材セット付きオンライン料理教室の運営サービス開始。きょうの料理の出演など、楽しむ料理の普及・啓発を行う。株式会社ビストロパパ代表取締役。いっしょに作る料理動画を毎週末YouTubeでライブ配信中。ビストロパパチャンネルも開設。
新著「生き抜くためのごはんの作り方 : 悩みに効く16人のレシピ (14歳の世渡り術)」河出書房新社。
ビストロパパレシピ2018.01-02
今年の目標は、「料理」を始める。お手軽ローストビーフ
2018/01/15
一年の計は元旦にあり。年が明けると、人は、何か新しく始めようと思うもの。新しい手帳に、今年の目標を書いている人もいるだろう。私は10年以上、手帳の巻末に1年でやることを書き出している。それがきっかけで、パパ料理研究家として独立起業もした。
昨年の11月に、家族のために料理を作る父親をもっと増やしたいと「パパの料理塾」を開講させた。5分でおつまみを作り、すぐビールで乾杯する料理塾だ。特徴は、受講後も盛り上がること。Facebookのメッセンジャーグループに受講生が全員参加して、習った料理を復習として投稿し合っているのだ。外部講師として料理教室をやるときの課題が、その日作るだけで終わってしまうこと。大切なのは、日常の家庭料理を作れるようになることなのに、イベントで終わってしまっては意味がない。だから受講後に学んだ料理を作ってレポートすることまでをセットの料理塾にしたのだ。参加したパパたちもお互いに褒め合うことで、モチベーションが上がる。参加者の妻たちは大喜びだ。
受講生には「パパ留守番チケット」を妻に渡してもらう。日付を書いて夫に渡せば、妻は自由にその日遊びに行けるチケット。子どもの世話、ごはん作りはパパにお任せ。夫婦ともに、気兼ねなく友達との新年会に行ける世の中にしていきたい。
そろそろ、料理を始めようと思っている人のために、今回は「お手軽ローストビーフ」を紹介。塩、こしょうをたっぷり塗り付けて、厚底の鍋で焼くだけ。手品の種明かしのように作り方がわかれば、実は簡単な料理だと気付くことは多い。まだ、今年始めることが決まっていない人は手帳に「料理」と書いて、毎月1品ずつ、このコラムの料理を作ることを目標にしよう。
調理時間
30分
材料(3人分)
- 牛かたまり肉 (300g程度 ※ローストビーフ用)
- にんにく (2かけ)
- ローリエ (1枚)
- 塩 (適量)
- 粗びきこしょう (適量)
- オリーブオイル (大さじ2)
- 玉ねぎ (1/2個)
作り方
- 肉を常温に戻し、塩、粗びきこしょうを多めに塗る(肉の重さの1%ぐらい)。玉ねぎはスライスして水にさらして水気を切る。
- 厚底鍋を火にかけ熱くなったら、オリーブオイルを入れ、1の肉表面にすべて焼き色を付ける。ローリエ、にんにくを入れてふたをし、弱火で10分ほど蒸し焼きにする。火を止めて肉をアルミホイルに包んで冷まし、肉汁を落ち着かせてから、スライスする。
- 皿に肉と、玉ねぎを添えてでき上がり。
アト辛おとな味:ホースラディッシュ
子手伝い:塩、こしょうを塗る・玉ねぎを絞る
子手伝い:塩、こしょうを塗る・玉ねぎを絞る
- ビストロパパのワンポイント・アドバイス
- 毎月1品新しい料理にチャレンジするだけで、料理好きになれる。