巻頭言2018.08-09

情報労連・平和四行動

2018/08/10

沖縄からスタートした平和四行動

第26回「沖縄ピースすてーじ」(6月23~25日)をスタートとして展開している「情報労連・平和四行動」。沖縄から手交された「ピースフラッグ」は、「広島ピースフォーラム」(8月4~6日)、「長崎平和フォーラム」(8月7~9日)を経て、「北方領土返還要求平和行動in根室」(9月8~9日)へとつながれる。

全国から約350人が参加した「沖縄ピースすてーじ」では、今年も、沖縄県民の4人に1人が犠牲となった沖縄戦の実相に触れる中で、参加者にとっては、戦後73年が経過したこの時も、過度の基地負担を強いられている沖縄の現状や、基地があるがゆえに多発する事件・事故の現実に真正面から向き合う貴重な機会となったのではないだろうか。

解団式の行動報告(参加者を代表する5人)は、いずれの報告も参加者の心に響くものであった。今後とも“自分ごととして沖縄の課題に向き合っていきたい"との若い皆さんの“気付き"を大事に、本格的な埋め立てがスタートするとも言われている「辺野古の新基地建設」の動向等も注視しつつ、「沖縄における米軍基地の整理・縮小」や「日米地位協定の抜本改革」に向けた今後の取り組みを進めていきたい。

核兵器なき世界へ粘り強く発信

続く広島と長崎の平和行動では、広島・長崎における73年前の惨劇を学び・想像することで、今年も、核兵器廃絶と世界の恒久平和への想いを新たにする機会を得る。

昨年7月には、国連加盟国の約6割(122カ国)が賛成し、「ヒバクシャにもたらされた受け入れ難い苦しみと被害に留意する」との文言を明記した『核兵器禁止条約』も採択されたが、それから1年、現状の批准国は10カ国に留まっているとのこと。

その背景には、核兵器保有国の圧力があるとの報道もあるが、何よりも、保有国と非保有国の橋渡しを明言してきた唯一の戦争被爆国である日本が、交渉にも参加せず、署名もしない、加えて核の抑止力を是とする姿勢に終始している。言語道断と言わざるを得ない。

一時期の「核兵器なき世界へ」の流れに逆行する動きが顕在化する今、広島・長崎の平和行動から届けられる平和のメッセージを、今後とも粘り強く発信していくことは言うまでもない。

さて、根室での行動をもって終了する『2018年情報労連・平和四行動』であるが、今年も、過去の実相に学び、今を見つめ、未来に想いをはせる取り組みではなかったか。

先の第57回定期全国大会で私は、6月23日(慰霊の日)の「全戦没者追悼式(沖縄県主催)」で朗読された『平和の詩』に触れたが、相良倫子さん(港川中学校3年生)の“もう二度と過去を未来にしない"“平和とは、当たり前に生きること"“みんなで未来を歩んでいこう"“生きゆく未来に。私は今を、生きていく"との想いを共有できた今年の『平和四行動』であった。

それぞれの行動において、学習資料の作成を含む事前準備から各種行動の企画・運営に至るまで、ご尽力いただいたすべてのスタッフの皆さんに御礼を申し上げたい。

野田 三七生 (のだ みなお) 情報労連中央執行委員長
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