巻頭言 UNITE2023.03

第20回統一地方選挙

2023/03/13

1月31日に第53回中央委員会を開催し、2023春闘をはじめ次期全国大会に向けた重点的取り組みの方針を決定いただいた。中央委員各位に感謝申し上げる。

7月に予定する全国大会までの5カ月余り、「2021年度〜2022年度中期運動方針」の総仕上げとなる。ラストスパートをかけ、実効ある成果と結果を出し、次の走者にバトンを渡さなければならない。2023春闘はもとより、第20回統一地方選挙、組織拡大、福祉活動、加盟組合の充実強化、どれも重要な課題ばかりだ。苦しくとも失速は許されない。

本誌がお手元に届く頃は、2023春闘の情報労連集中回答日(3月15日)を迎えている。物価が著しく高騰している状況下で、社会全体で賃金引き上げが求められていることから、全国単組を中心とする先行組合には、積極的な賃金引き上げの牽引役を果たしてもらいたい。

このあと、直加盟組合とブロック支部加盟組合の春闘交渉へと舞台は移っていく。とりわけ、今次春闘は中小加盟組合と有期雇用の組合員の賃金をはじめとする労働条件の改善が重要となる。中央本部・ブロック支部・県協と連携し、加盟組合の支援を強化していく。持続的に賃金が上がっていく大きな転換点になる春闘にしたい。

基盤固めの重要な選挙

さて、第20回統一地方選の選挙戦が3月下旬、間もなく始まる。道府県議会議員・政令市議会議員選挙などの前半戦は4月9日、市町村議会議員選挙などが4月23日投票日となる。

立憲民主党にとって、基盤づくりの重要な選挙となる。しかしながら、昨今の立憲民主党の支持率は、これまで同様の低支持率で推移しており、厳しい選挙情勢が想定される。次へのステップのためにも現有議席を上回る自治体議員を確保しなければならない。そのためにも、強固な地盤を持つ他党に対抗する力を付ける必要があり、有権者から信頼と共感が得られる明確な政策と他党に勝る地道な活動により、立憲民主党の存在感を示していくことが重要となる。大きな飛躍を期待したい。

情報労連は、2月20日現在、候補予定である組織内15人、準組織内2人、重点12人、組織外372人の推薦を決定している。当該県協を中心に具体的行動を展開していくことになるが、情報労連が追求する働く者・生活者が安心して暮らせる社会の実現のために、推薦候補者全員の当選を勝ち取ることが第一義となる。

重視する取り組みは、組合員への政治啓発の強化である。昨年実施した第26回参議院議員選挙のアンケート結果からは、比例区選挙における組織内候補「石橋みちひろ」の投票動向をみると、組合からの周知などもあり、約8割が「知っていた」と答えているものの、「候補者名」での投票は5割、そのうち『石橋みちひろ』への投票が約7割という結果が出ている。組合からの周知はされているが、投票への結びつきが弱いことが見て取れる。この結果は、今回の統一地方選挙やその後の各選挙でも同様の傾向を懸念する。そのためにも、候補者との接点強化を図ること、政治啓発の一層の深化が重要になる。

残り1カ月、当該県協を中心とする積極的な地域行動と加盟組織における政治啓発の強化を要請する。

安藤 京一 (あんどう きょういち) 情報労連 中央執行委員長
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