ビストロパパレシピ2023.11
この秋、食卓が香る
「ゆず活」中ゆずうどん
2023/11/13
この季節、何に加えても料理がおいしくなって味変が楽しめる素材がある。「ゆず」だ。
ゆずは、8〜9月に収穫される緑色をした「青ゆず」と、10月以降に出回る、実が熟し果汁も多い「黄ゆず」がある。
ゆずの生産量が一番多い都道府県は高知県で、出荷されるゆずの約半分は高知県産だ。その中でも、ゆずの村として有名な「馬路村」のゆずを知人からいただいた。ゆず大好き料理研究家としては、この上ない喜びで、届いた日から私の「ゆず活」が始まった。
「ゆず活」とは、ゆずを日常の料理の中に取り入れて食生活を楽しむこと。
新たにゆずを活用した料理を作るのもいいけれど、日ごろ作ったり食べたりしているものに、ちょいかけするのが手軽なゆず活。
例えば、いつものサラダにちょっと果汁を絞る。お浸しにかける。皮を薄切りにして千切りにしておみそ汁に入れる。鍋に入れる。チャーハンに入れてもおいしい。唐揚げ。冷ややっこ。焼き魚もいい。
馬路村で育てられたゆずは、有機栽培が主流とのことで、皮も安心して料理に使ってもいいとのこと。
今回、いろいろとゆずを活用した中で、シンプルだけれど、子どもから大人まで、さらには体調が悪い方や、療養中の方でも、おいしく食べられるゆず料理を紹介したい。「ゆずうどん」だ。「素うどん」に「ゆず」をトッピングするだけ。このシンプルさが、ゆず味を楽しむことができる。
うどんだしは、手軽にめんつゆを使ってもいいけれど、一般的な調味料で簡単に作ることができるので、一度ゼロから作ってみてほしい。確実においしいから。「ゆず活」すれば、秋の家庭料理は全部おいしくなる。そのためには、まず「ゆず買い」から。
調理時間
25分
材料(だし4人分ぐらい)
- 冷凍さぬきうどん(1玉*1人分)
- 馬路村のゆず(1個〜)
- A
- 水(200ml)
- だし昆布(1枚)
- 煮干し(10匹〜*だし袋に入れる)
- B
- みりん(100ml)
- 酒(100ml)
- うすくちしょうゆ(100ml)
- てんさい糖(大さじ1*白砂糖でもOK)
作り方
- 鍋にAを入れて火にかけ、沸騰したら火を弱めてBを加えて煮る。途中、昆布と煮干しを取り出す。つゆを味見しながら、好みの味になったことを確認。
- 冷凍うどんを鍋に入れて煮込む。
- 好みの固さになったら、器にうどんを入れつゆをかけ、薄切りにしたゆずを数枚トッピングしてでき上がり。
アト辛おとな味:七味
子手伝い:ゆずをのせる
子手伝い:ゆずをのせる
- ビストロパパのワンポイント・アドバイス
- 「ゆず活」の秋を楽しもう。
滝村 雅晴 (たきむら まさはる)
パパ料理研究家。株式会社ビストロパパ代表取締役。大正大学客員教授。男性の家事参画や共食の普及・啓発を行う。令和6年度消費者支援功労者表彰ベスト消費者パートナー章受賞。労働組合向け、食材セット付きオンライン料理教室の運営サービスが人気。いっしょに作る料理動画をYouTube「ビストロパパCHANNEL」で配信中。「きょうの料理」「3分クッキング」等出演。