トピックス2016.11

ヘリパッド建設に反対する緊急行動
民意が示されたのに工事強行は明らかにおかしい

2016/11/14
9月21日、若者たちが「沖縄・北部訓練場のヘリパッド建設強行に反対する若者有志の会」を立ち上げた。沖縄の思いを無視して工事を強行する安倍政権。会のメンバーに思いを聞いた。
元山 仁士郎(もとやま じんしろう) 「沖縄・北部訓練場のヘリパッド建設強行に反対する若者有志の会」メンバー。SEALDs=RYUKYUのメンバーとしても活動。沖縄県宜野湾市出身。国際基督教大学在学中。

─立ち上げの経緯について教えてください。

9月21日に「沖縄・北部訓練場のヘリパッド建設強行に反対する若者有志の会」を立ち上げ記者会見を行いました。10~30代のメンバー約45人が活動しています。

メンバーはSEALDsに参加していた人が中心ですが、新たに入ってきた学生や社会人もいます。7月11日、参議院選挙の翌日に高江で工事が再開されて、7月22日には大規模な強制排除がありました。それを見ていたSEALDsのメンバーたちが高江に行くようになって、そのあと「自分たちのいる場所でできることをやろう」と会を立ち上げました。いまはメンバーが映画上映会を開催したり、SNSで情報発信をしたり各地で活動しています。

─SEALDsの頃から在沖米軍基地問題に関心があった?

沖縄の基地問題はSEALDsで活動していたころからメンバーも関心を持っていて、辺野古で座り込んだり、昨年11月には新宿で街宣行動を実施したりしてきました。今回の件に関しては、参院選で再度、「これ以上沖縄に基地はいらない」という民意が示されたにもかかわらず、工事を強行するのは明らかにおかしいと感じたメンバーがたくさんいました。自分もこれまでの辺野古などでの対応を含めて、日本政府は民主主義や地方自治の理念をないがしろにしていると感じています。

─高江に実際に行ってどんなことを感じましたか。

7月の工事再開後にも数回、高江に足を運びました。工事現場の周辺には、福岡、愛知、大阪、神奈川、東京、千葉の警察が機動隊を派遣していて、500人とか800人いると言われています。機動隊の数は昨年の国会前のときも多かったですけど、それ以上にも見えますね。力ずくで工事を強行する姿勢があの人数に表れていると感じます。

─機動隊と向き合って感じることを教えてください。

すごくつらいですね。現場で向き合う機動隊の人たちは自分と同じくらいの年齢なので。彼らにこの理不尽さを説いたところで、上からの命令に従っているだけなので、どうしようもありません。がんばって説明しても「下がってください」とか「危ないですよ」とか言われるだけで、どうしたらいいのかというむなしさとか悲しさとかはありますね。

─どのような点に理不尽さを感じますか。

沖縄の思いを全然聞いてもらえないところに理不尽さを感じます。それは、ずっと続いていて、辺野古に関しても、ここ数年の選挙で何度も民意が示されているのに、政府は逆に県を訴えるようなことをしている。正当な手続きを踏んでも聞いてもらえない。どうしたら、沖縄の思いに耳を傾けてくれるのだろうと、すごくもやもやします。沖縄に対する構造的な差別があると思います。

─沖縄の出来事が全国となかなか共有されません。元海兵隊員による殺人事件のあと、6月に開催された県民集会で、地元の大学生が「今回の事件の『第二の加害者』は、安倍首相であり日本本土に住む皆さんです」と訴えましたね。

自分もそうだと思いました。もちろん、一くくりにできないことはあります。でも、沖縄に基地を置き続けようとする安倍政権を支えているのは、本土に住む多くの人たちです。基地から派生する問題には、それを支えている人たちにも責任の一端があると思います。

しかし、ただ加害者だからダメという訳ではなくて、責任を一緒に背負いながら問題解決に向かっていきたい。沖縄も被害者というだけではありません。沖縄の基地を経由してイラクやアフガニスタンで空爆や地上戦が展開され、数多くの市民が殺されています。沖縄にも加害者の側面があると思います。だからこそ、紛争やそのために使われる基地を減らしていく努力を一緒にしていきたいですね。

─今後はどのような活動を?

国際人権団体や弁護士、国会議員、市民団体などとオープンな意見交換会を開催し、ネットワークを広げていきたいと考えています。政治に対するアプローチも検討していきます。

労働組合の皆さんには、この問題をSNSでぜひ発信してほしい。時間の余裕があれば高江に実際に足を運んで、高江の豊かな自然と基地の異様さを体感してみてください。

(10月11日インタビュー)

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