ビストロパパレシピ2023.07
丁寧に開いた
イワシに
出合ったらイワシフライ
2023/07/12
毎日食事をつくるためにスーパーに買い物に行く。八百屋、肉屋、魚屋。ぐるぐる回りながら、お目当ての食材を選んで買い物カゴに入れる。
今日は、カレーにしようと思い、鶏肉や玉ねぎを買ったあとに魚屋で、見つけてしまった。丁寧に開いて並んだイワシを。その瞬間、イワシが「イワシフライ」に見えた。手間のかかる下処理をせずに、粉、卵、パン粉をつけて油で揚げるだけ。しかも、この時のイワシ1匹が50円だった。お得すぎるイワシに出合ったのも何かの縁。10匹購入。カレーは明日にしよう。
最近の物価高を感じる食材が魚介類だ。そんな中、このイワシのお得感たるや。しかも、プロの包丁さばきで、丁寧にイワシを開いてくれている。もし売れ残るなら、買い占めて、揚げて近所に配りたいぐらいだ。
さて、カレーがイワシフライになった日。揚げたてサクサクのフライは最高だった。丁寧に開いてあるイワシは、揚がった姿がとても美しい。イワシは小骨が多いが、丸ごと食べられる。外は香ばしく、中も身がふわっとしていて、ペロッと一枚食べられる。想像を上回るおいしさだった。揚げて良かった。
イワシフライをつくるに当たって、いくらイワシが開いて売られていても「揚げもの」をするハードルが高いと感じる人も多い。油を使うことで、油跳ねや、使った油の処理など後始末があるからだ。特に魚を揚げると、油ににおいがつくので、使いまわししにくい。油凝固剤や、不要な布、新聞紙など活用して廃棄しよう。
しかし、家で食べる揚げ物ほどおいしいものはない。揚げたてアツアツ。少量の油で揚げ焼きで十分。食材を見つけて、急に揚げ物に切り替えるぐらい手軽に揚げ物ライフを楽しんでほしい。
調理時間
30分
材料(10尾)
- イワシ(10尾)*開いたもの
- 米粉(適量)
- 卵(2個)
- パン粉(適量)*細目
- 米油(適量)
- A
- ケチャップ(適量)
- ウスターソース(適量)
- レモン(適量)
作り方
- イワシの表面の水分をキッチンペーパーでふき取り、米粉、卵液、パン粉を順に裏表つける。
- フライパンや鍋を火にかけ熱くなったら米油を深さ2センチほど入れて180度に加熱。
- 2に1のイワシを入れて両面きつね色になるまで揚げてバットに取り出す。
- Aの合わせソースをつけて食べる。
アト辛おとな味:マスタード タバスコ
子手伝い:米粉 → 卵液 → パン粉 つける
子手伝い:米粉 → 卵液 → パン粉 つける
- ビストロパパのワンポイント・アドバイス
- 揚げ物のハードルが下がると、おいしいものが食べられる。
滝村 雅晴 (たきむら まさはる)
パパ料理研究家。株式会社ビストロパパ代表取締役。大正大学客員教授。男性の家事参画や共食の普及・啓発を行う。令和6年度消費者支援功労者表彰ベスト消費者パートナー章受賞。労働組合向け、食材セット付きオンライン料理教室の運営サービスが人気。いっしょに作る料理動画をYouTube「ビストロパパCHANNEL」で配信中。「きょうの料理」「3分クッキング」等出演。