ビストロパパレシピ2016.08-09
ナスの塩もみとカリカリ油揚げ和え
2016/08/17
新鮮なナスほどトゲが尖っていて、触ると刺さることも。痛いけれど、おいしい証拠。
熱帯性の植物であるナスは、まさに夏野菜。昨年、畑で育てた、大きな丸ナスはとってもおいしかった。スーパーに並んでいるような、傷ひとつないナスではないけれど、採れたての味は、どこにも負けていなかった。
ナスは、冷たくしすぎると傷むので、冷やしすぎず、水分が蒸発しないよう、ラップにくるむなどして野菜室での保存が適切。ナスは5度以下の温度は苦手なので注意を。
輪切りにしたナスを水にさらしてあく抜きし、フリーザーパックで冷凍するのもおすすめ。使うときは、そのままでも大丈夫。一度凍らせることで、繊維が壊れて、解凍したときにトロトロになって、味が染み込み、うま味たっぷりのナスを味わうことができる。
とは言え、新鮮なナスは、すぐに料理して味わいたい。そんな時は、薄切りにして塩もみし、ちょっとしょうゆなどをたらすだけで、夏味たっぷりの副菜ができる。
冷蔵庫を探してみて、何か一緒に和えるとおいしそうなものも探してみよう。ショウガのすりおろし、刻んだミョウガや大葉なんかあれば最高。白すりごまを加えて、ごま油を少量たらしてもいい。油とナスの相性は抜群なのでお薦めだ。
大人味にするには、山椒や一味、七味などがよく合う。アツアツのごはんの上にのせて、お茶漬けにしても最高。ごはんに、冷たい味噌汁と、ナスの塩もみの組み合わせも絶妙。カンタン冷汁ごはんのでき上がりだ。
ナスは産地によって、品種が異なる。京都出身の僕には、丸い形の賀茂ナスがなじみ深い。田楽や、揚げ物に向いている。
今回のレシピは、余っていた油揚げをカリカリに炒めて和えてみた。これが、またビールに合うのだ。いい夏になりそうだ。
調理時間
10分
材料(3人分)
- ナス (2本)
- 油揚げ (2枚)
- 塩 (少々)
- しょうゆ (少々)
- すりごま (少々)
- ごま油 (少々)
作り方
- ナスは半分に切り薄切りにしてボウルに入れ、塩をふってもむ。
- 油揚げを刻み、フライパンで空炒りして軽くしょうゆをかける。
- 1に2を入れ、すりごま、ごま油、ちょっとしょうゆをたらして和えてでき上がり。
アト辛おとな味:一味
子手伝い:和える
子手伝い:和える
- ビストロパパのワンポイント・アドバイス
- ナスが1本あるだけで、夏の食卓は楽しめる。
滝村 雅晴 (たきむら まさはる)
パパ料理研究家。株式会社ビストロパパ代表取締役。大正大学客員教授。男性の家事参画や共食の普及・啓発を行う。令和6年度消費者支援功労者表彰ベスト消費者パートナー章受賞。労働組合向け、食材セット付きオンライン料理教室の運営サービスが人気。いっしょに作る料理動画をYouTube「ビストロパパCHANNEL」で配信中。「きょうの料理」「3分クッキング」等出演。