ビストロパパレシピ2019.05
地味だけど、頼りになるのは、インスタ映えしないおかずだ豚の甘辛煮
2019/05/14
すしが握れなくても、のりで巻けば、家庭で簡単にすしパーティーができる。刺し身は切り身を買ってくる。酢飯は、炊いた白米に市販のすし酢をかけて混ぜる。のりの上に酢飯をのせ、青じそと刺し身ひと切れをのせて包む。ワサビしょうゆをつけて食べる。
刺し身は柵で買って切り身にした方がお得だが、同じ魚種ばかりになってしまう。少々割高にはなるが6種盛りもおススメ。巻くネタは、刺し身以外でもOK。ツナにマヨネーズをあえたツナマヨ。めんたいこや納豆も手巻きずしの具になる。
先日わが家で開いた手巻きずしパーティーでは、肉のネタを作った。回転ずしの店でも、牛カルビ、ハンバーグ、イベリコ豚などの肉メニューが増えている。
作ったのは、豚の甘辛煮。しょうゆ、みりん、砂糖、酒を混ぜ合わせて肉を漬け込み、火を通すだけのシンプルな料理。レタスで挟んで食べる。肉にしっかり味が付いているので、しょうゆをつける必要はない。ブリ、マグロ、サーモン、甘エビ、ホタテを楽しんでから肉巻きを食べると、また食欲が湧いてきた。
最近は、作った料理をSNSに投稿する人が多いため、見た目も華やかで彩りもいい「映える」料理がネットに拡散されている。料理が苦手な人にとっては、見るだけで料理のハードルが上がるかもしれない。自分が作る料理と比較しても仕方がない。食卓が地味でも大丈夫。食べた家族が「楽しい食事」ができたのなら、どんな料理でもいいのだ。わが家で出した豚の甘辛煮は、茶色一色でとっても地味な一品だったが、刺し身に負けないぐらい評判が良かった。早速妻が、食品保存容器に少し取り分けた。翌日のお弁当のおかず用だ。インスタ映えより、作り置きおかず映えする点が家庭料理には重要なのだ。
調理時間
20分
材料(3〜4人分)
- 豚細切れ肉(300g)
- 白ねぎ(1/2本)
- A
- しょうゆ(大さじ2)
- みりん(大さじ2)
- てんさい糖(大さじ2)
- 酒(大さじ1)
作り方
- ボウルに肉と、小口切りした白ねぎを入れ、混ぜ合わせたAを加えてもむ。
- フライパンに1を入れて炒めて味がしっかりついたらでき上がり。
アト辛おとな味:七味
子手伝い:調味料を計量する
子手伝い:調味料を計量する
- ビストロパパのワンポイント・アドバイス
- 料理は見た目よりも、食べた満足度を重視しよう。
滝村 雅晴 (たきむら まさはる)
パパ料理研究家。株式会社ビストロパパ代表取締役。大正大学客員教授。男性の家事参画や共食の普及・啓発を行う。令和6年度消費者支援功労者表彰ベスト消費者パートナー章受賞。労働組合向け、食材セット付きオンライン料理教室の運営サービスが人気。いっしょに作る料理動画をYouTube「ビストロパパCHANNEL」で配信中。「きょうの料理」「3分クッキング」等出演。