特集2019.06

女性と労働組合女性組合員の声を受け止め活動に反映
人の役に立てることが最大のやりがい

2019/06/10
現役の女性組合役員はどのような思いで活動しているのか。300人規模の分会で事務局長を務める森川さんに話を聞いた。
森川 理佳 NTT労働組合
コミュニケーションズ本部
営業第一・第五分会
事務局長

人の役に立てることがやりがい

組合員数300人(女性60人)の分会で2017年から事務局長を務めています。2015年から2年間は共済担当の執行委員でした。事務局長になったことで活動の幅が広がりました。

組合活動のやりがいは、労働組合という組織を後ろ盾に、人の役に立てること。これに尽きます。分会の執行委員は、組合員の相談対応といった日常的な活動から、会社の制度や事業体制の見直しといった会社規模のことまで幅広く活動しています。個人で声を上げるより、労働組合として会社に発言した方が影響力は格段に強い。そうした力を生かしながら人の役に立てることが最大のやりがいです。

時間のやりくりが悩み

最近の職場の課題は、「働き方改革」です。「働き方改革」の一環として、eワークやフレックスタイム制度が導入されましたが、女性対話会の中で、制度が職場に浸透し、利用しやすいものになるよう、管理者の意識改革を最初に促すべきとの声が上がりました。会社と協議を重ねることで、職場全体の意識も変わりつつあり、以前に比べて制度を利用しやすくなったという声が増えてきました。

一方、私自身、組合活動では、時間のやりくりに悩むことが多いです。会社の業務を兼ねながら組合活動をしているので、日中は会社の仕事、組合活動は始業前や昼休み、終業時間後にこなしています。私も親の介護を含めて家庭のことがあるので、限られた時間の中でのやりくりには頭を悩ませています。

出産や育児、介護などのライフイベントがある中で、女性が組合活動を続けることには、さまざまな課題があります。組合活動も効率化できるところは効率化し、女性の担い手が増える工夫をしていかなければと感じています。

私の所属する分会では、昼休みなどを活用し、女性対話会を開催しています。女性組合員の声を公の意見として集約し、会社や組合の上部組織にきちんと伝えていくためです。女性だけを集めた対話会を見直すべきという声もありましたが、女性の声を一つの形にし、伝えることには意義があると思います。時短勤務の女性組合員を集めて開催した対話会は、情報交換の場にもなり、非常に有意義でした。

女性の声を反映させる

女性たちは仕事に家庭に、マルチタスクをこなしています。その忙しさを骨身に染みて感じているので、現状を変えたいという強い気持ちがあります。その気持ちを運動に反映させていくためにも女性比率を増やしていく必要があると思います。

育児休職など、女性が働く上での制度は整いつつあります。でも、活躍しよう、がんばろうと思うほど、育児や介護の問題に直面し、逆に負担が増えてしまう現状があります。女性を後押しするために、社会全体の意識を変える必要があると思います。

組合活動への女性の参画を進めるのは、そんなに難しいことではないと思います。女性たちが普段困ったり、悩んだりしていることを労働組合が受け止めて職場の環境、意識を改善していく。そういう活動を積み重ねれば労働組合を身近に感じてくれるはずです。

女性リーダーの育成のためには、活動の意義などをきちんと説明しながら、長期的な視点で育成することが大切だと思います。男女平等参画に向けて組合活動も転換期を迎えていると感じています。

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