滝村 雅晴 (たきむら まさはる)
パパ料理研究家。労働組合向け、食材セット付きオンライン料理教室の運営サービス開始。きょうの料理の出演など、楽しむ料理の普及・啓発を行う。株式会社ビストロパパ代表取締役。いっしょに作る料理動画を毎週末YouTubeでライブ配信中。ビストロパパチャンネルも開設。
新著「生き抜くためのごはんの作り方 : 悩みに効く16人のレシピ (14歳の世渡り術)」河出書房新社。
ビストロパパレシピ2019.06
夫婦どちらも料理をする、「料理シェア」の時代ほうれん草のゴマあえ
2019/06/10
5月20日(月)、NHK『あさイチ』で、「料理シェア」の特集が放送された。作った料理を取り分けるシェアではなく、夫婦間で家事としての料理をどう分担するかという「料理シェア」企画だ。私は解説者として生放送で出演。ロケで撮影したVTRも放送された。
パパ料理研究家として、今までに約6000人もの父親にパパ料理を伝えてきた立場として話をした。妻が料理シェアしたくても、夫の料理スキルが足りない時はどうすればいいのか。また、そもそも作る気がない夫にどうすればいいかを番組で紹介した。
実際に群馬と大阪のご家庭へロケに伺い、直接指導して家族のために作ってもらった。初めて作る料理にもかかわらず、料理はおいしく完成。妻や子どもから「おいしい」の言葉をもらうことができた。その時、自然に出るパパの笑顔が印象的だった。
料理をまったくしない夫へは「家庭内リスク管理」のためにも料理力は必要だから、理解してもらおうと伝えた。人生100年時代。家族の病気、両親の介護、災害など何が起きるかわからない。誰もが日々の料理を作ることができるようにしておくことが大切なのだ。座ったら食事が出てくる人生が、どれほど恵まれたことか気付いてほしい。
夫婦で料理シェアができれば、職場に復帰したい妻は安心して仕事をすることができる。料理シェアの浸透は、女性の社会進出の後押しになる。もちろん、男性の育児休暇取得促進にもつながる。
そんな料理シェアを夫婦でめざしたいパパに伝授した簡単副菜が「ほうれん草のゴマあえ」。初心者でも必ずおいしく上手に作れるようになるポイントは二つ。きっちり計量して作ること、作りながら味見すること。令和は、料理シェアを日常的にする夫婦が増える時代にしたい。
調理時間
15分
材料(3人分)
- ほうれん草(1束)
- A
- すりゴマ(大さじ3)
- しょうゆ(大さじ1)
- てんさい糖(大さじ1)*砂糖でもOK
作り方
- ほうれん草を洗う。フライパンに水を張り、火にかけ沸騰したら塩(小さじ1)を入れて、ほうれん草を根元から入れて茹でる。柔らかくなりすぎないように早めに引き揚げ水洗いし、水気をきる。根元から切って絞る。
- ボウルにほうれん草を入れ、あえたAを入れて混ぜ合わせてでき上がり。
アト辛おとな味:七味
子手伝い:計量・あえる
子手伝い:計量・あえる
- ビストロパパのワンポイント・アドバイス
- 夫婦で料理シェアをして、生き方改革を進めよう。