巻頭言 UNITE2022.03

重大人身事故が続発
強い危機感で緊急の取り組みを展開

2022/03/15

安全対策の徹底を

作業中の事故が相次いでいる。1月下旬から3週間で5件の重大人身事故が発生し、2月9日と16日には、立て続けに死亡事故となった。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された皆さまにお見舞い申し上げる。

事故の詳細がわかるにつれ、安全作業の不徹底などが重大事故につながっており、尊い命が失われたことが悔やまれてならない。

昨年7月の全国大会以降、2月末日までに40件の事故が発生し、重大人身事故が8件、死亡事故は、今回の2件を含め3件に及んでいる。大会直前の6月にも起きており、「二度とあってはならない」との労使の共通した認識の下、安全労働の確立に向けて、再発防止策、基本動作の徹底など、取り組みを強化してきたはずなのに、相次いで人身事故、死亡事故が起きたことは、極めて遺憾であり、危機感を持つ。今度こそ重大事故を断ち切らなければならない。

情報労連では、この異常ともいえる事態を重く受け止め、2月22日緊急で中央闘争委員会を開催し、各組織と危機感を共有し、再発防止に向けた「安全労働の徹底・強化」の緊急の取り組みを意思統一した。(1)なぜ現場で基本動作が徹底されないのか(2)何を行えば痛ましい事故をなくすことができるのか(3)年度末期の稼働状況で現場の状況はどうなのか──などを重点に安全総点検を徹底することを確認した。

通信設備工事等にかかわる加盟組合および関係組織は、対置する会社に「申し入れ」を行い、サプライチェーン全体での安全労働の徹底に向けた取り組みを強化する。すべての加盟組合は、各事業場(職場)に設置した「安全衛生委員会等を開催し、安全・健康にかかわる職場環境等について労使で確認・共有し、労働災害等の防止に向けた取り組みを強化する。中央本部は、関係会社と設置した安全対策に関する協議の場を通じて産別組織としての安全労働の対応を強化する。

いずれにしても、労働組合として、組合員・社員・作業員の命と健康は最優先で守らなければならない。特に、多重構造となっている一連の工事は、当該組織の対策だけでなく、発注元から現場作業までの縦列的な作業段階において情報労連と加盟組織が連携して、作業実態や改善要望等を出し、対策していくことが重要であり、産別組織の重要な使命として対応していくこととする。

情報労連は二度と痛ましい事故が起きないよう組織一体となって安全対策の徹底に取り組む。

2022春闘

さて、本号がお手元に届く頃は、2022春闘の情報労連集中回答日(3月16日)を迎え、NTT労組や通建連合、KDDI労組などの決着時期となる。情報労連の春闘方針である「賃金改善」の流れを継続し、「底上げ」「底支え」「格差是正」、そして、すべての労働者の立場に立った「働き方の改善」を重点に、未組織労働者も含むすべての働く仲間の「総合労働環境の改善」につながる成果を期待する。

このあと、直加盟組合とブロック支部加盟組合での春闘交渉へと舞台は移っていく。とりわけ、今次春闘は中小加盟組合等の底上げが重要となる。中央本部・ブロック支部・県協と連携し、加盟組合の支援を強化していく。

安藤 京一 (あんどう きょういち) 情報労連 中央執行委員長
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