中島 豊一
特定社会保険労務士
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(AFP)
特集2022.03
若者と労働組合
労働組合の意義を伝えるには?若者に共済を勧めるには?
「助け合いの強さ」を強調して
2022/03/15
人生にさまざまな出来事がある
皆さんがどのような人生を歩むとしても、その人生なりに将来の出来事やリスクは予想できるでしょう。それらに柔軟に対応するためには、予想される出来事やリスクごとにプランA・Bを用意しておくことが必要です。そこで、金もうけのためだけでなく備えのためにも貯蓄や投資を考えることが大切です。
貯蓄や投資は時間が稼ぐもの
貯蓄や投資は「時間が稼ぐもの」。ですから先の長い若い人ほど有利です(中高年では遅い)。ただし貯蓄や投資には原資が必要であり、原資を生み出すためには家計の見直しが必要です。「生命保険料が月額2万円以上、ネット関連費が月額数万円、使途不明金がある」という人は直ちに家計を見直しましょう。
保険は賢く選択
一方、貯蓄や投資は結果が出るまで時間がかかるので突然の事故などには対応できません。だから年齢に関係なく保険は必須です。ところが保険は人生で2番目に高い買い物といわれます。そこで、経済的な保険料の保険を選択し、貯蓄や投資の原資を生み出すことが賢明です。
共済という選択肢
保険と共済は「保険料を支払って助け合う」という仕組みはまったく同じですが、違いは一つ「助け合いの強さ」です。保険は不特定多数による助け合いですが、共済は「同じ職場で働く仲間」の助け合いです。ですから、不特定多数を分母とする保険と比較して、例えば死亡率が低いという利点を生かし掛金を低く抑えることができます。その上、自分が支払った掛金は「同じ職場で働く仲間」のために役立てられます。このように皆さんには共済という選択肢があります。