ビストロパパレシピ2024.01-02

好きな外食を
家庭で作る1年に
天津飯

2024/01/17

新年を迎えるごとに、決意を新たに1年の計を考えることが好きだ。大学1年生の頃からテーマを決めて手帳の表紙に書いていた。確か最初につけたテーマは「Active」だった。いろんなことをやろう。常に動き続けようという思いから。その精神は30年以上たっても変わらない。

では、今年はどうしようか。実は、パパ料理研究家として独立し、ビストロパパ社を設立して、今年の4月で15周年を迎える。この15年でたまった、ビストロパパ流の料理、食育をまとめて伝えていく年にしようと思う。テーマは「型作り」。初心者が料理を始めて、楽しむためのノウハウやフレームワーク作りだ。気まぐれで始めるのではなく、ルーティン(習慣化)になり、健康でい続けるための方法を型として伝えていきたい。

伝えたいことは「楽しむ」ことであり「感謝」の気持ちを持つこと。食べることは生きること。誰かがつくってくれたものや、動植物のいのちをいただいているからこそ感謝だ。だから、毎日食べるたびに気持ちを込めて「いただきます」「ごちそうさま」と言うのだ。

料理が好きになる型の一つが、「好きな外食メニューを家庭で再現する」ことだ。ついお店で頼んでしまうメニューを、今年はまず一つ作ってみよう。自分が食べたい料理を作り始めるだけで、わくわくするから。

中華が好きなら「天津飯」なんてどうだろう。料理は、レシピがわかれば家庭で作ることができる。特殊な食材や道具が必要な料理を選ばなければいいだけだ。その点、天津飯は、家庭にある道具や調味料で簡単に作ることができる。そして、思った以上に、おいしく仕上り、自分は料理上手だと錯覚するぐらいだ。料理を楽しむには、その「錯覚」がとても大事なのだ。そのうち、本当に料理上手になるから。

調理時間

30分

材料(3人分)

  • 卵(3個)
  • ごはん(300g~)
  • 太白ごま油(大さじ1.5)
  • ごま油(小さじ1)
  • A
    • 水(300ml)
    • 塩(少々)
    • こしょう(少々)
    • うすくちしょうゆ(小さじ2)
    • 鶏がらスープのもと(小さじ2)
    • 酒(大さじ2)
  • B
    • 片栗粉(大さじ1)
    • 水(大さじ1)

作り方

  1. 鍋にAを入れて火にかけ沸騰したら、ごま油を加え、混ぜたBを入れてよくかき混ぜてとろみをつける。
  2. フライパンを火にかけ熱くなったら太白ごま油を入れて、溶いた卵を流し入れて焼く。
  3. 皿に温かいごはんを盛り付け焼けた2をのせて1のあんをかけてでき上がり。
子手伝い:卵を割る あんをかける
ビストロパパのワンポイント・アドバイス
まずは、今年中に作りたい料理を1つ決めよう。
滝村 雅晴 (たきむら まさはる) パパ料理研究家。労働組合向け、食材セット付きオンライン料理教室の運営サービス開始。きょうの料理の出演など、楽しむ料理の普及・啓発を行う。株式会社ビストロパパ代表取締役。いっしょに作る料理動画を毎週末YouTubeでライブ配信中。ビストロパパチャンネルも開設。
新著「生き抜くためのごはんの作り方 : 悩みに効く16人のレシピ (14歳の世渡り術)」河出書房新社。
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