特集2025.10

仲間を増やし組織を強くする「2万通建」を前倒しで達成
さらなる組織拡大へ新たな挑戦

2025/10/14
通建連合は1万6000人の組織人員を拡大し、2024年に「2万通建」という目標を前倒しで達成した。新たな挑戦として「長期:3万人(2030年)」をめざした取り組みを展開する。
増本 高大 通建連合事務局長

「2万通建」を早期に達成

通建連合は、組織人員の拡大が組織の生命線であるとの認識の下、スケールメリットや過去約50年間の経験を生かしながら、「組織拡大」を最重要課題として取り組んできました。

これまで、通建連合の組織人員は長らく1万6000人程度で推移していましたが、2019年の第41回定期全国大会において、上部組織の目標に応える形で「2025年2万通建」を掲げ、具体的な目標を設定しました。業界全体の魅力を向上させ、持続的な発展を遂げるためには、労働組合の拡大が必要不可欠であるとの決意の下、加盟組織とともに運動を展開してきた結果、2024年には目標を前倒しで達成することができました。これにより、定期大会後には「2万通建達成レセプション」も開催することができました。関係各所の皆さまにはこのたびのご理解とご協力に対し、改めて感謝を申し上げます。

進むグループ会社の組織化

昨年度は、未組織グループ会社の組織拡大について、大きな成果がありました。エクシオ関連労協では「日本電通労働組合」、ミライト・ワン関連労働組合協議会では「ミライト・ワン関東総支部」が新たに結成され、それぞれの取り組みによって数多くの仲間を迎えることができました。両関連労協においては、新規結成や加入拡大に向けた始業前や終業後の多数の加入説明会、結成準備委員の選出、運営体制の構築など、多大な努力があったことは事実です。これらの活動に改めて敬意を表しますとともに、両組織が良好な労使の信頼関係を構築し、カウンターパートナーとして成長できるよう、通建連合として引き続き全力でバックアップしていきます。

「長期:3万人(2030年)」を目標に

2025年度は「2万通建」の早期達成を踏まえ、新たな挑戦として「短期:2.5万人」「中期:2.7万人」「長期:3万人(2030年)」という目標を掲げています。これらの目標達成に向け、未組織企業や未加入労働者へのアプローチを引き続き強化していきます。

具体的には、「ターゲット企業対応管理表」を活用し、進捗の確認と、計画の策定に取り組みます。加盟組織では、対置する企業に直接雇用されている未組織労働者の把握や、職場ごとの過半数代表の確保に向けた活動を進めています。新入社員や中途採用者(無期転換を含む)に加え、退職再雇用者や有期契約労働者といった幅広い層を対象に、完全組織化をめざした取り組みを展開していきます。

また、関連労協組織では「過半数組合化」や「完全組織化」をめざし、対置企業グループにおける集団的労使関係の拡大に向けた支援と指導を強化しています。労使関係の構築は容易ではありませんが、業界全体の発展と労働者の生活を守るために、日々尽力しています。

「希望のもてる業界」へ

今後も、集団的労使関係の裾野を広げていくことが「希望のもてる業界」の実現につながるとの認識の下、未組織企業へのアプローチを通建連合総体として展開し、情報労連が掲げる「25万労連」の実現に向けて力を尽くしていきます。

通建連合は、働く仲間の生活と業界の未来を守るため、これからも挑戦を続けていきます。皆さまのご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

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