統一地方選挙から参議院議員選挙へ
2019春季生活闘争 中小企業の「底上げ・底支え」へ
連合が、最大のヤマ場に設定した大手先行組合の妥結・決着(3月13日)から約1カ月、情報労連の取り組みは、今次春闘の流れをつくる全国単組(NTT労組・通建連合・KDDI労組)の妥結・決着を経て、本部加盟組合であるNTT関連サービス労協・全統一労組・アイネス労組、さらには各県協加盟組合の取り組みへと移行する段階にある。
第2回中央闘争委員会(3月25日)では、要求書の提出交渉単位(412)のうち222交渉単位(53.8%)が要求書を提出、うち159交渉単位(71.6%)での妥結・決着を確認するとともに、引き続く中小組合・県協加盟組合の取り組み強化について意思統一した。
月例賃金の改善要求については、年初来の米中関係の悪化や中国をはじめとする世界経済の鈍化が背景となって、先行き不透明感を主張する会社側との間で厳しい交渉を強いられた連合の大手先行組合における妥結・決着が、昨年を下回る結果となる中にあって、全国単組をはじめとする多くの加盟組合が昨年を上回る回答を引き出した。
また、一時金要求や働き方改革(長時間労働の是正・同一労働同一賃金)をはじめとする諸要求についても、多くの前進的決着内容が報告されているところであり、まさに「自主交渉・自主決着」を基本とした各加盟組合の粘り強い交渉の成果として、高く評価したい。
今日までの要求確立から妥結に至る各加盟組合の取り組みに敬意を表すとともに、この流れを今後の中小組合や県協加盟組合の『底上げ・底支え』『格差是正』へとつないでいきたい。
統一地方選挙から参議院議員選挙へ
さて、本誌到着時、「亥年の選挙」における第19回統一地方選挙は、前半戦(4月7日投票)を終了し、後半戦(4月21日投票)のただ中にあるが、先んじて実施(3月17日)された東京都・台東区議会議員選挙では、3選をめざした「本目さよ・組織内候補」が4157票を獲得し、見事にトップ当選を果たした。
高い志をもって日々の区政に取り組み、一つひとつの実績を積み上げてきたことの証しであり、何よりも全国で取り組みを進めている多くの仲間に大きな“勇気”を与えてくれたことにお礼を申し上げておきたい。
この間、全国の仲間の必勝に向け候補者を支え、そして今この時もご奮闘いただいている組合員・退職者・家族の皆さんに心から感謝を申し上げるとともに、今次統一選挙における取り組みと成果を、7月実施予定の第25回参議院議員選挙における比例代表区『吉川さおり』と、広島県選挙区『森本真治』の必勝につないでいただくこと、改めて要請しておきたい。
その上で、超少子高齢化・人口減少社会が到来し、“地方創生”が言われて久しい“課題先進国・日本”において、閉塞感にさいなまれている国政改革とともに、市民参加による地方政治の確立は必須であるが、今次統一地方選挙においても、多くの選挙区が無投票となるなど、自治体議員の成り手不足はさらに加速する状況にある。
かつて“民主主義の学校”と言われた地方自治の根幹が揺らいでいる現状についての課題認識は共有しておきたい。