渋谷龍一のドラゴンノート2020.05

【第4編】パートナー~そろそろ「オトコ社会」 に気付きましたか~パートナー

2020/05/15

女性のライフコース、非正規社会、会社で働くということ。これらの順に話を進めてきて、準備が終わったと思いますので、ともに生きていくパートナーの話に移りましょう。もちろん、結婚してもしなくても、入籍してもしなくても構いません。出産についても口を出しません。しかし、お母さんになりたいあなたは、「オトコ社会」や男性のことを知っておかねばならないのです。

これまでの話からで十分に「オトコ社会」だと理解できたって? もう聞きたくない? しかし、カイシャや社会の話だけでは終わらないのです。あなたの「わが家」のこと、まずはあなたのパートナーのことから目をそらさないで、女と男についてしっかり考えてほしいのです。

わが家のことを考える場合には、落とし穴が二つあります。一つは、こういう話になると、「そんなのは人それぞれ」という話に流されがちになることです。人それぞれで、いろいろあるのは当たり前です。しかし、最初からそう言い放つ前に、知っておくべきことを十分に理解してからそう言いませんか。

カイシャや「日本のキホン」の話を思い出してください。あなたは、その中でとてつもなく強い力で同調を求められる社会に生きているのです。人それぞれといえば、同調圧力から逃れているようで、大切なことはうやむやにして、結局は同調圧力に支配されてしまいます。

もう一つの落とし穴は、わが家は別だから、私たちは違うと思い込むことです。これまでも注意を促してきたじゃないですか。非正規の話なら私は非正規にならないもん、離婚の話なら私は離婚しないもん、と「私とは関係ないから」と言いながら考えるのをやめてしまってはだめ、と。新型コロナウイルス危機で話題の「コロナ離婚」の原因は、文字通りコロナだと勘違いしていませんか。実はパートナーのことを考えてこなかった女性の肩口をポンポンとコロナが叩いただけです。すべて「明日はわが身」の話なのです。

渋谷 龍一 (しぶや りゅういち) 労働ジャーナリスト
『女性活躍「不可能」社会ニッポン原点は「丸子警報器主婦パート事件」にあった!』(旬報社)で2016年貧困ジャーナリズム賞を受賞。
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