【第4編】パートナー〜そろそろ「オトコ社会」に気付きましたか〜パートナー育て
女性たちが男性のことを「バカ」「子ども」と考えていることを思い出してください。子どもを育てているのが子育てならば、パートナー育てがありうるのでないか、と考えるべきです。
面倒くさいですか? そりゃそうでしょうね。子どもを育てるのはとても大変ですが、「大人みたいな」子どもを育てるのは労力を2倍かけてもとても足りません。
日本のキホンにどっぷり浸かってきて、子どものときからたっぷり下駄をはかされてきた男性が信念をもって正しいと思っているのに、それは違うよ、と言われたら反発するのは必至です。また、その人を育てた張本人の親まで出てきて加勢する場合も多いですから、やっかいです。
しかし、ポチっとスイッチが入った後のあなたに聞きますが、これからずっとしっかり我慢するつもりですか。それとも思い切って全部放り出して関係を切ります? そりゃ無理ですよね。ゲタオが引き起こすリスクはどうします? わが家から事件の犯人が出ちゃうかもですよ。さあ、これらのいずれもいやなら、パートナー育てを決意して乗り出すしかないでしょう。
当初、ケンカになること請け合いですが、愛があるならば、やってみる価値はあります。考えてもみてください。パートナーもそうしつけられてきた被害者ですから、そこは粘り強く。下駄をはかされ甘やかされてきたので、怒って騒いでうるさいですが、押し通せば意外と弱いですよ。
あなたの方が強い人間だと思います。あるいは、あなた自身がパートナー育てができそうな範囲に収まっている人をはじめから選んでいる可能性がありそうです(つまり、パートナーは改造できます)。
いずれにせよ、あなたがパートナー育てに向かわないなら、もう見捨てることになります。そうなると、もう次回で紹介する最後の手段しか残されないところまで追い込まれます。
日本労働ペンクラブ会員。主著に『女性活躍「不可能」社会ニッポン 原点は「丸子警報器主婦パート事件」にあった!』(旬報社)がある。