ビストロパパレシピ2022.01-02

どんな鍋料理に
出合える年だろう
なめこ鍋

2022/01/19

1年で、鍋料理を何回ぐらい作るだろう。凝らなければ、鍋に入れて煮るだけだから、調理も簡単。野菜もたっぷり取れ、栄養バランスもばっちりだ。

10年ぐらい前から、アイデア鍋がブームになった。カレー鍋やトマト鍋、豚肉と白菜を交互に重ねるミルフィーユ鍋など、定番になりつつある鍋も多い。

毎年家庭で食べる鍋に流行があるのは、食品メーカーなどが「鍋スープの素」を積極的に販売していることも理由の一つ。肉や魚介、野菜と一緒に鍋に入れて煮るだけで完成するのだから、時短簡単料理を作りたいニーズにマッチしている。

スーパーに行くと、多種多様な鍋スープの素が並ぶ。定番のチゲ鍋の素のほかに、激辛ブームもあってか火鍋スープの素も増えた。人気で種類も多いのが豆乳鍋。私も自前のレシピでよく作るが鶏肉、豆腐と豆乳の組み合わせは抜群だ。

単身者向けに1人分用の素も豊富。ポーションタイプになっており、プチっとふたをあけて鍋に入れるだけ。昨今のソロキャンプブームもあって、キャンプ飯で、鍋を食べる人も。

昨年私が作った鍋の一押しは「なめこ鍋」。山形県新庄産なめこをたっぷり鍋に入れ、大根おろしと鶏で煮込んだ。なめこのうま味があふれ出した汁が最高に味わい深い。

なめこのぬめりはムチン。消化吸収を助け、胃壁を守り、肝機能の働きを助ける効果があるとか。年末年始の、食べ過ぎ、飲み過ぎで、お疲れ気味の方にはぴったりな鍋だ。

今年、さらに鍋を楽しむためにも鍋を新調しようと考えている。先日、久しぶりに一目ぼれした鍋に出合った。コロナも収まり、お店に出向いて食器やキッチングッズをチェックしていたときに出合ったのだ。ネットショッピングは楽で便利だが、モノとの運命の出合いを感じるのは、やはりお店での買い物。これは、今年鍋料理を極めろということだろう。

調理時間

25分

材料(3人分)

  • 鶏もも肉(2枚)
  • なめこ(300〜500g)
  • 厚揚げ(1枚)
  • 大根(10〜15センチ)
  • 小ねぎ(10本〜)
  • もち(6個)

  • ポン酢(適量)

  • A
    • 水(1000ml)
    • 出汁こんぶ(2枚)
    • 酒(50ml)
    • みりん(50ml)

  • B
    • 薄口しょうゆ(50ml)
    • 塩(小さじ1)

作り方

  1. 鶏もも肉を3〜4センチぐらいに切る。厚揚げは小さく切る。小ねぎは小口切り。
  2. 鍋にAを加えて、鶏肉、なめこ、厚揚げ、大根をすりおろしてふたをして火にかける。沸騰してきたらBと小ねぎを加えてふたをして煮込む。鶏に火が通ったらでき上がり。途中、もち入れて煮込む。
  3. そのままの汁で食べてもいいし、好みでポン酢をかけてもよし。
アト辛おとな味:七味
子手伝い:もち入れる
ビストロパパのワンポイント・アドバイス
運命の出合いを求めて、買い物に出掛けよう
滝村 雅晴 (たきむら まさはる) パパ料理研究家。労働組合向け、食材セット付きオンライン料理教室の運営サービス開始。きょうの料理の出演など、楽しむ料理の普及・啓発を行う。株式会社ビストロパパ代表取締役。いっしょに作る料理動画を毎週末YouTubeでライブ配信中。ビストロパパチャンネルも開設。
新著「生き抜くためのごはんの作り方 : 悩みに効く16人のレシピ (14歳の世渡り術)」河出書房新社。
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