トピックス2026.05

20万労連の早期達成へ
労働組合結成への熱い思いを語る〜vol.1
自分たちで未来を切り開く
労働組合結成で得られたモチベーション

2026/05/15
2月25日の通建連合第52回中央委員会にて通建連合への加盟が承認されたSYSKENテクノ労働組合。本誌では、SYSKENテクノ労働組合の結成過程と現在の活動状況等について、当該労組の平川執行委員長と九州通建労協の古賀議長にインタビューを実施した。
インタビュアー:情報労連中央本部 春川書記長

インタビュイー:SYSKENテクノ労働組合 平川執行委員長
九州通建労協 古賀議長

オブザーバ:通建連合 髙代議長
情報労連中央本部 堀田

組合結成の背景

春川このたびはこのような貴重な機会をいただき、ありがとうございます。本インタビューでは、SYSKENテクノ労働組合結成に至った経緯や結成までのプロセス、そして委員長としての今後の展望などをお聞かせいただければと思います。まずは、平川委員長の自己紹介をお願いします。

平川私はSYSKENテクノに経験者採用で入社しています。社会人としては11〜12年目です。元々は別会社に勤務していましたが、父親が通信建設業に従事していたため、この業界にはなじみがありました。幼少期には会社の祭りなどの催しに参加した経験があります。熊本ではSYSKENさんのバケット車がたくさん通っているので、何度も見たことはありました。現在の勤務地については、熊本から55kmほど離れており、通勤時間は1時間半程度です。

春川小さい頃は、お父さんと会社のイベントなどに参加されていたのですね。SYSKENテクノに入社されて、社会人としては10年以上を経過されていると思いますが、組合結成に至った背景を教えてください。

平川組合結成に至った背景ですが、社員の多くは、おそらく会社に不満を持っているものと考えておりました。給与や待遇などの労働条件について、会社に物申した人が異動させられるのではないかという噂もあり、黙っていた方が賢明という空気感が漂っていました。ただ、親会社であるSYSKENさんにおいては、組合も存在し、待遇面等もしっかりしており、そのことを私たちSYSKENテクノの社員も認識していました。

春川平川さんも含め、社員の皆さんが会社の処遇のあり方について、潜在的に思うところがあったのですね。ただ、労働組合結成となると、能動的に取り組もうという人は少なかったということでしょうか。

平川そうですね。つくっても変わらないというか。今でもそのように考えている人もいます。

通建連合の後押し

春川なるほど。そのような状況下で、やるしかないなと奮い立ったポイント、一歩踏み出すための何かしらの事象があったのでしょうか。

平川そうですね。昨今の物価高がある中、社員としては賃金を含めた処遇が上がらないという不満が潜在的にありましたが、私たちの会社では労働組合に対する認識があまりない状況でした。そのような中、通建九州さんを始めとした情報労連の皆さんから労働組合を結成する意義等をご説明いただき、労働組合について強く意識するようになりました。とりわけ、当時は労働者個人で会社に意見を述べるすべがなかったことから、組合ができて何か変わればという思いがありました。ただし、本当に労働組合を結成して運営できるのだろうかという不安はありました。

古賀通建連合副議長の古賀です。通建連合全体で組織拡大を進めていく中で、SYSKENテクノさんのような元請けの一次会社で組合がない会社が少なくなっているので、以前からSYSKENテクノの会社幹部の方へ、われわれの方でぜひとも労働組合を結成させていただきたい旨の話をさせていただいておりました。ここ数年、労働組合のある会社の労働条件が目に見えるぐらい上昇してきているということから、何とかしたいという私の積年の思いがありました。当然、敵対的な形での組合結成ではなかなか難しいと思いますので、まずは会社幹部の理解を得た上で進めようとしました。

そのような中、宮崎のある社員の方から組合結成に関する相談がありました。その際、声を上げることに対して、すごく不安があるとのことでしたので、そういった面も含め、加入拡大の支援を行うこととしました。その際に、初代委員長となるべき人材のリサーチも併せて行っておりました。あと会社側からもしっかり話ができる人を擁立してほしいとの要望もありました。その中で執行委員長を引き受けていただいたのが、平川さんです。もしかすると、私からの一押しが強かったかもしれませんが(笑)。

春川なるほど、古賀さんのミッションとしては、どのように仲間を増やしていくかというところがあったと思うのですが、そこでSYSKENテクノさんが浮上し、点と点がつながったということでしょうか。

古賀そうですね。平川さんとわれわれの思いが合致したことが今につながっていると思います。

仲間づくりの課題

春川やはり双方の認識が一致することが非常に重要ですね。平川さんに伺いたいのですが、SYSKENテクノ労組を結成する過程の中で、一番大変だったことは何でしょうか。

平川一番大変だったのは、組合に対するイメージが人によって本当に違うことでした。協力的な人もいれば、まったく逆のネガティブなイメージの方もいらっしゃいます。特に熊本では他のエリアよりもネガティブなイメージが多く、「組合をつくると働きにくくなる」「時間外労働ができなくなる」といった誤解がありました。もしかすると、親会社のSYSKENさんの組合がしっかりしているというイメージでそのような認識があったのかもしれません。

春川現在の組合員数と今後の課題は何でしょうか。

平川現在は153人の組合員がいます。結成大会の日程を決めた段階では賛同者が100人程度でしたので、当初は人数を増やすことが一番の課題でした。加入した後も、組合を理解してくれている人については、何も目に見えたものがなくても、もしかしたら良いのかもしれませんが、組合に対する理解が少ない方々は、メリットというものをすぐに求めてこられると思うので、そこへの対応が今後の課題です。

組合活動のモチベーション

春川われわれの加盟組織でも、やはりそのようなメリットを求める方々が増えている傾向があります。そうした共通の課題については、一緒に解決につなげていきたいですね。最後にですが、今後、組織運営をしていく中で委員長としてのモチベーションはどこにありますか?

平川今まで自分たちで道を切り開くすべがなかったので、組合を通して自分たちで未来をつくれる可能性ができたというのは、すごくモチベーションになります。会社がこう決めたからということではなくて、自分たちで考えて意見を募って、それで新しい流れをつくっていく仕組みができたというのは、今までとは確実に違う流れなので、将来のことを考えると、高いモチベーションにつながります。今後も情報労連の加盟組合の皆さんの活動を勉強させていただくとともに、引き続き、未加入者の皆さんへ継続的な声掛けを行い、SYSKENテクノ労働組合の活性化につなげていきたいと考えています。

春川平川さんの力強いメッセージ、ありがとうございます。情報労連としても、加盟組合の皆さんが活動しやすい環境の整備に向けて、引き続き全力でサポートさせていただきます。本日はありがとうございました。

平川・古賀ありがとうございました。

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