ビストロパパレシピ2022.06
お弁当の
オカズになる
夕食を作る肉そぼろ
2022/06/14
共働き世帯も増え、働く夫婦にとって帰宅してからの食事作りは悩みのタネ。それを解決するために、スーパーの総菜やコンビニ弁当など、調理済み食品を自宅で食べる中食市場が伸びている。技術の進化とともに冷凍食品も味、品ぞろえともに充実。何を作るかよりも、何を買ってきて食べるかで迷う時代だ。
一番迷うのは、食べたことがない商品を買うとき。安心して買えるものは、過去に買っておいしかったもののリピート。せっかく選んで買ったけれど、おいしくない、味が好みじゃないと感じたものは、再び買わない。チャレンジしないと新しいおいしさには出合えないが、食べて残念な気持ちになりたくないので、余計に迷うのだ。
それと比べて肉、魚、野菜や調味料を買うのは判断が早い。出来合いの商品ではなく、素材として活用するため、最後の味は自分で決められるからだ。
お総菜や冷凍食品でなければ作り置き料理がいいだろう。今や、休日にまとめて作って、平日に温めて食べるというスタイルは日常になっている。
作り置きをしておくと、一番楽なのがお弁当作りだ。朝の忙しい時間に、朝食と弁当両方調理するには時間が足りない。詰めるだけででき上がるお弁当作りが理想。
そんな生活を送っていると、おのずとお弁当に詰めやすいオカズを日常作るようになる。夕食を食べる前に、お弁当の分だけ先に取り分けて詰めておけばいい。
肉そぼろなんかは、夕食にもお弁当にもぴったり。その時に余っている野菜と一緒に炒めれば飽きもこない。ただし、水分が多いと食品が傷みやすいので注意。特に梅雨時は蒸し暑く、食べ物が傷みやすい。食中毒には気を付けよう。油断せずお弁当に保冷剤を付けるのをお忘れなく。
調理時間
20分
材料(350g分)
- 豚ひき肉(350g)
- ナス(1本)
- ピーマン(2個)
- しょうが(1かけ)
- 太白ごま油(大さじ1〜)
- A
- しょうゆ(大さじ2)
- みりん(大さじ2)
- 酒(大さじ2)
- 甜菜糖(大さじ1)
- 白ごま(少々)
作り方
- ナスを小さなさいの目に切る。ピーマンは色紙切り。しょうがはみじん切り。
- フライパンを火にかけ熱くなったら、油としょうがを加え、香りがたったら、ひき肉をかたまりごと入れて、ほぐさずに裏表焼く。徐々に焼きながらほぐし、片方に寄せ、もう片方にナス、ピーマンを入れて炒める。火が通ってきたら全体に混ぜて炒める。
- 2にAを加えて煮詰めてでき上がり。白ごまをふる。
アト辛おとな味:七味
子手伝い:野菜を洗う
子手伝い:野菜を洗う
- ビストロパパのワンポイント・アドバイス
- 作り置きしたオカズのにおい 味が変なら食べずに見切ろう。
滝村 雅晴 (たきむら まさはる)
パパ料理研究家。株式会社ビストロパパ代表取締役。大正大学客員教授。男性の家事参画や共食の普及・啓発を行う。令和6年度消費者支援功労者表彰ベスト消費者パートナー章受賞。労働組合向け、食材セット付きオンライン料理教室の運営サービスが人気。いっしょに作る料理動画をYouTube「ビストロパパCHANNEL」で配信中。「きょうの料理」「3分クッキング」等出演。