ビストロパパレシピ2022.07

大好きなお酒を
やめてみた
そうめんペペロンチーノ

2022/07/12

思い込んでいた価値観が急に変わることがある。呪いが解けた、というような表現も目にする。それぐらい、今まで当たり前に思っていることや、面倒、苦手、嫌いだったことが180度見方や、考え方が変わった時の感動や衝撃があるのだろう。

私も、料理は習わないとつくれないと思い込んでいた。毎月コラムを書いているが、小学校のころ読書感想文を書くのが嫌いで、文章を書くのは苦手だと思い込んでいた。いまの仕事は、もともと自分はかかわらないと思い込んでいたものばかりだ。

最近、自分のこれからの人生を変える「呪い」が解けたものがある。それは「お酒」。父が酒販の仕事をしていたこともあり、生活の中にお酒が日常あった。大人になり、自然と食事とお酒を飲むことが楽しみになった。

もともとお酒が強い方ではなかったのだろう、年を重ねるにつれて飲んだ後、眠くなったり、翌日体がだるかったりと、体調がもとに戻るまでに時間がかかるようになってきた。特に、このコロナ禍でお酒を飲みながら料理をする毎日を送っていたので食後、いつも眠くなって横になっていた。

これではいけないと、1年半ぐらい前にお酒をやめて、炭酸水に変えた。するとどうだろう。今まで使い物にならなかった食後の時間がぽっかり、集中できる時間へと生まれ変わったのだ。体調もいい。お酒を飲んで食事をすることが、人生の楽しみだと思い込んでいた呪いが解け、人生100年時代をまだまだ楽しめることがわかった。

今日紹介するのは、そうめんのアレンジレシピ。ゆでて、めんつゆで食べるだけがそうめんじゃない。パスタの代わりにも使える。しかも、冷めてもおいしい。そうめんの呪いが解けることで、この夏、新しいレパートリーを増やしてほしい。

調理時間

20分

材料(3人分)

  • そうめん(5束)
  • ベーコン(200g程度)
  • キャベツ(1/4カット)
  • にんにく(4〜5かけ)
  • 鷹の爪(3本〜)
  • オリーブオイル(大さじ2〜)
  • 塩(少々)
  • 粗びきこしょう(少々)
  • 鶏ガラスープの素(小さじ2)
  • 粉チーズ(適量)

作り方

  1. ベーコン拍子木切り。キャベツざく切り。にんにく薄切り。
  2. フライパンを火にかけオリーブオイルとベーコンを入れて炒める。にんにく、手でちぎった鷹の爪、キャベツを加えて炒める。塩、粗びきこしょうかけて味付けする。
  3. 大き目の鍋に水を入れて沸騰させ、そうめんを1分ほどゆでる。ゆで上げたらザルに上げて水洗いをし、2のフライパンに加えてあえる。鶏ガラスープの素を加えて、粉チーズを少し加えて和えてでき上がり。
アト辛おとな味:タバスコ
子手伝い:盛り付け
ビストロパパのワンポイント・アドバイス
思い込んでいるものを見つけて、見直してみよう。
滝村 雅晴 (たきむら まさはる) パパ料理研究家。株式会社ビストロパパ代表取締役。大正大学客員教授。男性の家事参画や共食の普及・啓発を行う。令和6年度消費者支援功労者表彰ベスト消費者パートナー章受賞。労働組合向け、食材セット付きオンライン料理教室の運営サービスが人気。いっしょに作る料理動画をYouTube「ビストロパパCHANNEL」で配信中。「きょうの料理」「3分クッキング」等出演。
ビストロパパレシピ
特集
トピックス
巻頭言
常見陽平のはたらく道
渋谷龍一のドラゴンノート
バックナンバー