ビストロパパレシピ2023.05
一緒に
食べる楽しさ
貴重な1回を大切にチーズフォンデュ
2023/05/15
ライフステージの変化に伴い、家族で食卓を囲む時間が激減中。娘は勉強などで、妻も仕事の勤務時間の都合で帰りが遅くなった。
逆に、オンラインミーティングと、オンライン料理教室での仕事スタイルが定着した私は、愛猫と在宅ワークが日常に。外出は、スーパーへの買い物とジョギング。
夕食を作り始める時間が遅くなり、でき上がっても、まだ誰も帰ってこない。ネットフリックスで『孤独のグルメ』を見ながら、料理をして、でき上がったカレーをキッチンで立ちながら食べる。
文章にすると、寂しい感じに見えるかもしれないが、基本的に料理するのが好きだし、猫もいるし、好きな動画も見ることができるので、わりと気に入っている。
家族の帰宅が遅くなると、作るメニューが変わった。温めればいつでも一人で食べられる料理が増えた。具体的には、パスタや鍋が減り、カレーやスープ、作り置きオカズにシフトしていった。
ある日、久しぶりに家族みんなが家にいるので、食べたかった料理を夕食に仕込んだ。それが「チーズフォンデュ」だ。実は、とっても手軽に作れる料理で、本当においしい。とろとろチーズをパンや野菜に絡めて食べるだけで、なんでもごちそうになる。ただ、この料理は作り置きできない。小鍋に材料を入れて手早く混ぜてチーズを滑らかにする。適度に混ぜながら、加熱し続けて、一定の時間内で食べ切らないといけない。家族みんながそろって、ソーセージや、ブロッコリー、パンをフォークで刺して、チーズを大いに伸ばしながら食べてほしい。この日も、すぐにチーズはなくなり、2回転目を作った。
ひとり時間も楽しんでいるけれど、やっぱり家族とのトモショク(共食)は、もっと楽しい。
調理時間
10分
材料トモショクレシピ(1回分)
- ピザ用チーズ(1カップ 100g程度)
- 牛乳(50ml)
- 白ワイン(50ml)
- 米粉(大さじ1*薄力粉でもOK)
- にんにく(1かけ)
- お好みの具(パン/ソーセージ/ゆでブロッコリー/ゆでじゃがいもなど)
作り方
- 小鍋にカットしたにんにくの断面をこすりつける。チーズ、牛乳、白ワイン、米粉を入れて弱火にかけゴムベラで、こぼさないように手早くかき混ぜる。
- 2〜3分混ぜ続けて、すくったときにチーズが糸のように伸びるぐらいまで、滑らかになったらでき上がり。
- 好みの具をつけて食べる。
子手伝い:混ぜる
- ビストロパパのワンポイント・アドバイス
- トモショク(共食)だからこその料理を見つけよう。
滝村 雅晴 (たきむら まさはる)
パパ料理研究家。株式会社ビストロパパ代表取締役。大正大学客員教授。男性の家事参画や共食の普及・啓発を行う。令和6年度消費者支援功労者表彰ベスト消費者パートナー章受賞。労働組合向け、食材セット付きオンライン料理教室の運営サービスが人気。いっしょに作る料理動画をYouTube「ビストロパパCHANNEL」で配信中。「きょうの料理」「3分クッキング」等出演。