ビストロパパレシピ2023.08-09

田植えして除草して
今年は米作りに
挑戦中
鶏そぼろ豆腐

2023/08/16

今年から木更津の田んぼで米を育てている。田んぼを農家さんと、複数組の家族と一緒に育てるのだ。しかも、無農薬無化学肥料で。6月に田植えが終わると、「除草」が始まった。田んぼで稲を無農薬で育てるには、いかに除草するかが最大の作業となる。

先日、仲間を募って木更津まで除草の手伝いに行ってきた。天気はちょうどいいぐらいの曇り空。素足で田んぼに入り、稲と雑草を見分けつつひたすら草を抜き続けた。

田植えも除草も、畑の世話も、ひたすら腰をかがめて行う大変な作業だ。商業的な生産ではなく、自給自足ライフを楽しむことが趣旨である田畑の手入れは、不便な生活を楽しむキャンプと似ているかもしれない。

泥にまみれ、汗をかき2時間ほど作業を終えた後は、みんなで食事。昨年収穫した玄米ごはんと、平飼いで育てているニワトリの卵、木更津の養殖のり、田んぼオーナーが狩猟してきた鹿肉を使って、私が作った煮込み鹿ハンバーグで、お疲れさまランチ。大人も子どもも心地よい疲れを感じながらみんなで食べるごはん。それはそれはおいしかった。

リモートで仕事も食事もできるようになり、ある意味便利で忘れかけていたリアル体験。泥だらけになった体をお互いホースで流し合い、食事を取り分けてみんなで食べるトモショクごはんは、忘れない味になる。丹精込めて育てた米を収穫し、食べる日が今から楽しみだ。

育てた米を炊いたごはんの上にのせて食べたい、お手軽料理を紹介。鶏そぼろ豆腐。鶏ひき肉と、絹豆腐だけで作れる一品。ラー油と山椒をかけると和風麻婆豆腐のような味になる。

最近高齢者がたんぱく質不足である話をよく聞く。不足がちな人にはうってつけの料理じゃないかな。

調理時間

25分

材料(4人分)

  • 鶏むねひき肉(300〜350gぐらい)
  • 絹豆腐(2丁)
  • 太白ごま油(大さじ1)
  • A
    • みりん(大さじ4)
    • 酒(大さじ4)
    • てんさい糖(大さじ2)
    • しょうゆ(大さじ4)
    • 塩(少々)
    • かつお節(少々)
    • 白ごま(少々)
  • B
    • 水(大さじ1)
    • 片栗粉(大さじ1)

作り方

  1. 豆腐を奴(やっこ)に切って、ゆでるか、電子レンジで加熱して水抜きする。
  2. フライパンを火にかけ、油と肉を入れて炒める。火が通ってきたらAを加えて炒めてからしょうゆを加えて炒める。豆腐を加えて、軽く塩、かつお節を加えて煮る。
  3. 全体がなじんだら、溶いたBを回しかけ、白ごまを振ってでき上がり。
アト辛おとな味:ラー油
子手伝い:水溶き片栗粉まぜる。
ビストロパパのワンポイント・アドバイス
一緒に汗を流して働いて、一緒においしいごはんを食べよう。
滝村 雅晴 (たきむら まさはる) パパ料理研究家。労働組合向け、食材セット付きオンライン料理教室の運営サービス開始。きょうの料理の出演など、楽しむ料理の普及・啓発を行う。株式会社ビストロパパ代表取締役。いっしょに作る料理動画を毎週末YouTubeでライブ配信中。ビストロパパチャンネルも開設。
新著「生き抜くためのごはんの作り方 : 悩みに効く16人のレシピ (14歳の世渡り術)」河出書房新社。
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