ビストロパパレシピ2024.05

家にあるもので
まだまだおいしい
ものはできる
目玉焼きのせ
ケチャップライス

2024/05/14

飲食店でお客さまに提供するための料理ではなく、従業員の食事のために作られる料理が「まかない料理」だ。あり合わせの材料で作られる料理だが、時に新メニューが誕生することもあるだろう。

家庭料理は、まかない料理でもある。買い物に行かず、あるもので間に合わせて作る時が多いから。私も、頻繁に作る。

そこで、家庭でおいしいありもの料理を作るために常備しておきたい食材を紹介。

まずは主食。米、パン、乾麺、冷凍うどんなどあれば、これだけで事足りる。次にたんぱく質がほしい。ツナ、さば、焼きとりなどの缶詰が便利。油揚げや豆腐などの大豆食品は切らさず購入している。常温で保存できる野菜なら、玉ねぎ、にんじん、じゃがいも。日持ちするし、この三つがあればカレーができる。あとは卵。緑の野菜が足りないけれど、これくらいあれば、買い物に行かずに夕食が作れる。

今回の「目玉焼きのせケチャップライス」が、まさにそう。ごはん、玉ねぎ、ツナ缶、卵で作った。玉ねぎは、多めなぐらいが甘くなっておいしい。ツナを入れるとうまみがアップする。目玉焼きを添えるだけで、ごちそうに見えるのが不思議だ。ベランダで育てているパセリを添えてみた。イタリアンパセリ、バジル、ローズマリー、大葉は、勝手に育つので常備野菜として育てよう。

買い物に行かなかったからこそ作ることができたこの一品。思った以上においしかった。妻が喜んで翌日の弁当に取り分けていた。

4月の誕生日を経て、また一つ年を重ねた。いろんな経験をしてきたことで、すでに持っているものを工夫するだけで、楽しい人生が過ごせるのではないだろうか。家にあった食材を活用して、新たなおいしい夕食が生まれたことで、いろいろ考える誕生月だった。

調理時間

30分

材料(3人分)

  • ごはん(50〜400g)
  • 玉ねぎ(1個)
  • ツナ(1缶)
  • パセリ(1茎)
  • 卵(一人1個)
  • オリーブオイル(大さじ1)
  • トマトケチャップ(大さじ6~)
  • A
    • バター(大さじ2)
    • 塩(小さじ1/2)
    • こしょう(適量)
    • 白ワイン(大さじ1)

作り方

  1. 玉ねぎみじん切り。パセリみじん切り。
  2. フライパンを火にかけ熱くなったらオリーブオイルを入れる。玉ねぎを加えて炒める。オイルを切ったツナも入れて炒めてAを加えて炒める。ごはんを加えて炒め合わせ、フライパンの中央をあけてケチャップを入れ、煮詰めて全体を混ぜて炒める。パセリも加えて炒め、味見しながら、ケチャップ、塩、こしょうを加えて味を調える。
  3. 皿にケチャップライスを盛り付け、焼いた目玉焼きを添える。
アト辛おとな味:カイエンペッパー
子手伝い:目玉焼きトッピング
ビストロパパのワンポイント・アドバイス
今、あるもので、新しいチャレンジをしてみよう。
滝村 雅晴 (たきむら まさはる) パパ料理研究家。株式会社ビストロパパ代表取締役。大正大学客員教授。男性の家事参画や共食の普及・啓発を行う。令和6年度消費者支援功労者表彰ベスト消費者パートナー章受賞。労働組合向け、食材セット付きオンライン料理教室の運営サービスが人気。いっしょに作る料理動画をYouTube「ビストロパパCHANNEL」で配信中。「きょうの料理」「3分クッキング」等出演。
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